7/5(木)、日本各地で大雨、近畿・中国・四国地方などでは避難指示・避難勧告が発令される事態となっております。ちょうど1年前の九州北部豪雨災害も記憶に新しいところですが、命を守るための行動をとりましょう。

先日、大学院講義「自治体行政と危機管理」にて、リスクコミュニケーション(※1)について学習する中で、愛知県清須市のハザードマップの事例紹介がありました。
※1:リスクに関する情報を行政、専門家、住民等の関係者間で共有し、相互に意思疎通を図ること。

その充実ぶりに驚かされましたが、3種類のハザードマップを作成、それらが水害対応ガイドブックとしてひとつにまとめられてました。
1.気づきマップ(地域で生じやすい浸水被害の特徴を示した地図)、
2.浸水深マップを河川ごとに計4つ(地域でどれくらい浸水するおそれがあるのかを国や県が計算した結果を基に示した地図)、
3.逃げどきマップ(自宅の場所では、どのような行動をとればよいのかを考えるときの参考になる地図)。

さらに逃げどきマップには、”判定フロー”と称して、住まいが木造か鉄筋、1階か2階以上かによる浸水想定毎に、行動指針を4類型に分類してました。やや細か過ぎるとの印象も正直持ちましたが、同時に本気度も感じられました。庄内川だけでも、平成12年の約12000戸をはじめ平成に入って4度も床上浸水の被害があった過去の教訓を踏まえての徹底ぶりと理解されます(ホームページはこちらから)。

開成町のハザードマップをあらためて見てみました(酒匂川は100年に1度、要定川と仙了川は50年に一度の雨量を想定。ファイルはこちら)。平坦な町にしては、想定される浸水の深さが一様でないことにあらためて意外感を感じました。

「浸水深0.5m以上(黄緑・水色・青色)の区域は、避難勧告の発令後、速やかにお住いの地域避難所に避難してください。浸水深0.5m未満(黄色)の区域は床下浸水のため、自宅で待機してください」と記載されてました。

浸水深0.5m以上が想定される区域に地域避難所はないとの理解でよいかと思います。しかし、地域避難所のすぐ近くに0.5m以上(黄緑・青色)の区域がある河原町・榎本・中家村・下島自治会の住民にとっては、自治会内の地域避難所に向かうのではなく、自治会外ではあるが遠くない町内にある白色の区域(北方向か西方向)にある避難所に向かうべきなのでは?と思いました。

東方向・酒匂川方向に避難する人の場合、方向としてはより危険な方向に向かうことになります。私の知らない特別なわけがあるのかもしれませんが・・・。