福島県浪江町の大堀相馬焼 松永窯より“ぐい呑”が届きました。大事に使わせていただきます!○大堀相馬焼とは
大堀相馬焼は浪江町にて320年以上続く伝統工芸。東日本大震災後、帰宅困難地域に指定され、25軒の窯元すべてが強制退去を余儀なくされ、運営を停止。その後製造拠点を移して6軒の窯元が事業を再開しました。

○松永窯 4代目が事業継続
松永窯は、3代目が廃業の覚悟を決めましたが、息子の武士氏が地元に貢献したいと、父(3代目)の反対を押し切って4代目に就任、事業継続となりました。

武士氏は震災発生当時、慶応大学在学中に起業した医療関連ビジネスが軌道に乗り、アジアにも進出するなど順調に推移していましたが、故郷のために働く人生を選びました。一連の経緯に、私は、原発問題が引き起こした問題の根深さを感じるとともに、素直に感動しました。(ホームページはこちらから)

○復興支援ファンド
このぐい吞、ミュージックセキュリティーズ(株)が組成した復興ファンドの特典です。当初の予定よりも大分遅くはなりましたが、事業の本格再開後、約3年の月日を経て、漸くここまで復興したことの証であり、まことに喜ばしいことです。

同封されていたお手紙によれば、京都など県外から3名が移住、伝統の継承のために奮闘しているとのこと、引き続き応援していきます。

○ミュージックセキュリティー(株)とは?
その名の通り当初は音楽家を発掘・育成するために投資家を募るファンド運営会社として2000年に設立。その後、今では完全に市民権を得ているクラウドファンディングの先駆けとして、社会起業や被災地支援などに対象事業を拡大しました。被災地支援は半額寄付・半額投資の仕組みで、復興を目指す企業や人を直接応援することから、今でも“繋がっている”との感覚が強いです。ただ、同社が扱ったファンドのいくつかは倒産し、現実の厳しさを何度も目の当たりにしてきたのも事実です。

今日では、熊本地震からの復興を目指す多くの企業が資金調達のためにリストアップされております。

最後にこの松永窯の作品には、縁起が良いとされる旧相馬藩の御神馬をモチーフにしたものが多いです。お気に入りになった理由のひとつは私が午年だからかも知れません。