日本の人口予測・推計(H29.12.27)に引き続き、足柄上郡の人口についてみてみます。

用いたデータはふたつ。
1.まち・ひと・しごと創生法の施行(平成26年12月)に合わせて、各自治体で策定された2020年から2060年までの人口ビジョンや目標値。※松田町は2040年まで。グラフ上は実線で表示。

2.国立社会保障・人口問題研究所(社人研)による2010年を基準とする2040年までの推計値(平成25年3月)。グラフ上は破線で表示。
・各町の人口ビジョン・目標値と社人研推計の差は、社人研は生残率や移動率、子どもの比率などを過去の実績データを基に概ね機械的に推計しているのに対して、各町の数字は個別の事情を反映させ、且つ期待も織り込んでいるためと考えられる。各町が見込んでいる出生率がやや楽観的に見えることから、両者の間に着地するのではないかとの読み。

・5町の数字を合計するとご覧の通り。
・2020年から10年間で人口ビジョンで約▲2千人~社人研推計で約▲5千人(約▲3~▲8%)、20年間で約▲5~▲12千人(約▲7~▲19%)の人口減少が見込まれている。
・社人研推計では、それぞれの期間において、全国の総人口は▲6.0%、▲13.6%、神奈川県の人口は▲3.2%、▲8.5%の減少を見込んでいる。すなわち足柄上郡は全国や神奈川県よりも高い人口減少率が見込まれていることとなる。

・ひとまずの結論として、各町は人口の自然増&社会増(もしくは減少最小化)への取り組みを継続する必要がある。しかし、自助努力の重要性に鑑み、自治体間の競争による切磋琢磨や優勝劣敗を全面的に否定はしないものの、隣近所で限られたパイを過当競争によって奪い合うことによりお互いが体力消耗し合うような展開・事態は回避すべきだろう。地域として東京一極集中の逆流の受け皿を目指すような施策が早晩求められよう。

次回は開成町の自治体ごとの人口推移をチェックしてみます。