「訪日客3000万人突破」、12/19(水)付け各紙が報じております。(オンラインニュースはこちらから)

日経新聞によれば、2018年の訪日外国人の数が12/18時点で3千万人を突破、5年間で3倍に増加しました。記事は、政府が掲げる2020年に4千万人という目標を達成するためには、パイロットや宿泊施設の不足や災害時の対応などの課題を克服する必要がある、とやや厳しめのトーンで書かれています。

国別では中国・韓国・台湾・香港のアジア4ケ国が全体の7割を占め、特に中国からの観光客の伸びが顕著です(2010年 16.4% ➜ 2018年 27.4%)。

開成町の観光客数を見てみると、訪日外国人数が急増し、神奈川県の観光客数が緩やかながらも増え続けている一方で、伸び悩んでおります。
もともと観光を売りにした町ではありませんが、あじさい祭りや瀬戸屋敷や瀬戸酒造などの“観光資源”はあり、相応のお金をかけて観光プロモーション活動を展開しているものの、残念ながら数字にはいまひとつ結びついていないと言わざるを得ません。

その一因は訪日外国人を取り込めていないことにあると思います。9月の議会において、現町長が「外国人観光客の取り込みに注力するつもりはない」との主旨の答弁をされておったことを踏まえれば、町としては格別のサプライズも失望もない、ということになりましょう。(国内旅行者が伸びていないことの原因を究明すべきだとは思いますが)

しかしながら、私はやはり顕著な伸びを示している訪日外国人の取り込みに注力すべきだと思います。観光関連のホームページの多言語発信、観光拠点での多言語案内と可能な範囲での多言語案内、公共無線LANの整備などから始めるべきでしょう。そして、最終的に、お金を落としていただく工夫が不可欠であることは言うまでもありません。
その様なことをつらつら考えていた時に、格好の記事を発見しました。12/19付け神静民報が「松田山に外国人客の姿」と報じておりました!松田町が国際交流事業に力を入れていること、一般社団法人化した観光協会のホームページ(こちら)が日本語以外に英語・中国語・韓国語・ベトナム語でも情報を提供していることなどの効果が表れ始めているものを推測します。

日本の人口が減少過程に入ったことで、時間に余裕のある高齢者の数は向こう20年間程は増えるものの、全体でみれば旅行者が著しく増えるとは考え難い中で、明らかな増加傾向が続いている訪日外国人に“依存”し、”活路を見い出すこと”は有力な選択肢です。また、今回の改正出入国管理法の成立もあり、在留外国人が一段と増えることが確実であることから、“外国人の国内旅行者“も増える可能性があることにも着目すべきでしょう。