本日、年金相談員の職を辞しました。一昨年の4月、27年間の銀行員生活にピリオドを打ち、大学院受験に向けた準備を本格的に開始、そして合格。学業に影響がないことを大前提に、残業が一切なく、御茶ノ水付近で(もしくは早稲田大学大学院も合格してましたので高田馬場付近で)、できれば将来”何かに”役立ちそうな職として選んだのがこの年金相談員でした。週5日労働から週3日労働に徐々に減らしてきましたが、この度、大学院と政治活動に専念すべく区切りをつけました。

1年半の勤務は想定以上に有意義なものとなりました。まず、老齢年金のみならず遺族年金や障害年金なども含め公的年金全般についてかなり詳しくなりました。制度や繰り上げ・繰り下げ・併給調整・在職の停止等の仕組みについて、そして煩雑過ぎる請求手続きには改善余地が少なくないことも知りました。

厚生年金への加入要件の緩和(労働時間週30時間以上から20時間以上へ引き下げ)や年金受給要件の緩和(加入期間25年から10年への短縮)の影響も直に感じとれました。医療、介護そして年金と平成に入ってからの財政赤字の主因、すなわち国家財政健全化のカギである社会保障の分野にこのタイミングで直接携わることができたことはタイムリーでした。

派遣される立場、名刺なし、インターネット環境なし、携帯電話持ち込み不可、決められた時間以外は離席不可、など多くの初体験からは、1,000万人を超す勢いの有期雇用労働者の労働環境の実態を学べた気がします。

心優しい同僚にも恵まれ、充実した日々でした。今後に活かせます、ありがとうございました。