シンポジウム「子どもの貧困と学童保育」(主催:日本弁護士連合会)に出席しました。
学童保育に関して、1.現状、2.役割、3.待機児童問題、4.支援員の現状と課題、5.作業療法士との連携の報告。続いて、現職の指導員から動画と画像を交えて現場の声が届けられました。

制度論に関する基本的な事項から、行政の対応、支援員への支援の必要性、作業療法士との連携を模索する新たな展開、そして現場からの声として非常に微妙な子ども心に関する奥深い話まで、多岐にわたる内容でした。
・その役割として重要なポイントは「自分の意思で帰りたい、行きたいところになるように」、「子ども同士で関係を創っていくことだ大事」、「コミュニケーション力を身につけていく時間。遊びを通して、自己肯定感・自己有用感が育まれる」。

・課題としては、「行政サイドでの他の業務比優先順位が低く、対応が疎かなケース散見」、「保護者に過剰な事務作業負担がかかるケースあり(多額のお金の管理など)」、「待機児童ゼロとしていても、その裏ではやむなく高額な民間学童保育への登録となるケースなどがあり、実質的にゼロとは言えない」、「施設の広さが十分でなく質が悪いところが相変わらず多い」、「指導員の待遇について、経験加算など改善されつつあるが、まだ不十分」等。

公営の施設での学習メニューの質の向上が図られるべきかとの思いもありましたが、”遊び”や”コミュニケーション”の重要性を説く話が多かったです。また機会があれば是非参加、もしくは大学院クラスメイトの公務員さんや議員さんから情報を通じてもっと学ぶこととします。