世界の人口予測(国連 世界人口予測 2017改訂版。中位推計)についておさらいすると、
・世界の人口は今後も増加し続ける。2055年頃100億人突破。
・アメリカ、イギリスとも2100年まで増加。
・アジアはインドとインドネシア以外減少。中国は2030年頃ピーク。
日本。ご案内の通り、平成20年・2008年をピークに減少中。
・30年後の平成60年にかけて、国連予測では約16百万人(平成30年比▲13%)、社人研推計では約22百万人(同▲18%)減少する見込み。
・この間、社人研推計の高齢化率(65歳以上の人口比率)は上昇し続け、平成60年には37.4%との予測。
・年齢階層別でみると、”0~14歳”と”15~64歳”の人口は減少が続き、比率は低下し続ける。”65歳以上”の人口は平成54年・2042年にピークを迎える。要はその後は全年齢階層で人口が減少する。
・平均寿命は、平成62年・2050年に男 84.02歳、女 90.40歳まで伸びる予測。近時”人生100年時代!”と頻繁に耳にするようになったが、100歳以上の人口の増加は確実とされるが、平均で100歳を超える事態は今世紀はなさそう。
・高齢化速度という尺度がある。”高齢化社会(65歳以上の人口が7%)”から”高齢社会(同14%)”に到達するまでに要した期間のことを言う。日本は先進国最速の24年(1970年から1994年)。出生率の低下と長寿命化も背景に人類史上未曽有の少子高齢化・人口減少社会に突入しようとしているわけである。
因みに他国は、ドイツ40年、アメリカ71年、スウェーデン85年、フランス115年。
次回は開成町、足柄上郡の人口予測に触れてみます。