12/2(日)、第53回 開成町自治会対抗駅伝大会が開催されました。午前中は冷えましたが、沿道からの熱い声援を受け、小学1年生から中年期(最高齢の枠は“45才以上”)までのランナーが寒空を吹き飛ばす走りを見せてくれました。
○選手集め
全部で14の自治会がありますが、合同チームが3つあり、今年は残念ながら河原町自治会が棄権となり、10チームの出場となりました。私も自治会副会長をお引き受けする前の3年間、自治会の体育部長を務めました。私が属する中家村自治会は世帯数が多い方で、選手集めに、手間はかかるものの、真に苦慮したことはありません。
しかし、近年、自治会によっては困難を極めることが少なくなく、バレーボールでは既に全自治会の参加は得られておりませんし、今回の河原町自治会の棄権も控え選手まで集めきれなかった事情があったものと推測されます。自治会の意向にもよりますが、さらなる合同チームを検討するか、他の自治会の控え選手を加えてオープン参加とするなど(個人記録は残ります)、今後のために対応が必要かも知れません。
結果の方ですが、中家村自治会は2位でした。4連覇は逃しましたが立派な結果です!選手・控え選手・保護者・体育部の皆様、お疲れ様でした。
○日本人は駅伝好き
さて、日本人は概して“駅伝が好き”とされます。そもそもランニングやマラソンに人気があるとも言えるでしょうが、例えばテレビの視聴率で言えば、国内のマラソン大会は5~15%程度であるのに対して、箱根駅伝は25~30%とやはり”駅伝が好き”と言えそうです。斯く言う私も無類の駅伝好きで、高校も大学も都道府県対抗も男女問わず、そしてニューイヤーの企業対抗も、もし家に入れば最初から最後までテレビの実況中継を見てしまいますし、箱根はここ10年は小田原で生で見てます。
なぜ日本人は駅伝が好きか?これは日本人に染みついた”和や団結力を重んじる考え方や文化”を背景に、個人ではなく“チームのため”に走る・働く姿に共感し易い国民性によるものと思います。調子の悪かった選手やもともと走力に劣る選手を好調な選手やエース級が補う“総合力”の勝負が感動を呼ぶのも、突出した“だれかひとり”に依存することを必ずしもよしとしない考え方が(現実的に“だれかひとり”に依存するチームや勝負は少ないことは承知しながらも)日本人に根強いからだと思います。
○個を尊重する傾向に
世の流れは、少なくともこれまでよりは“個人の意思を尊重し”(卑近な例としては、会社の飲み会に参加するもしないも個人の自由とすることへの理解、結婚・離婚にまつわるこれまでの固定観念の払拭と多様性の受け入れなど)、“個人を重視する”(雇用条件における成果主義の導入。雇用市場の流動化≒転職によるキャリアアップの増加≒ひとつの企業に縛られない生き方を選択する人の増加など)傾向が緩やかながらも進行する方向にあると感じております。
外資系企業に長らく勤務してからそう感じるわけでもないと思いますが、良し悪しではなく、これらの傾向は欧米から渡ってきたもの、との印象はあります。
果たしてこの流れが今後も続くか?まだ続きそうに思えますが、人口減少が一段と進行し、特に都市部が減少局面に突入すれば、何がしかの変化が起こり得ると予想します。
そして、余談の部類になりますが、“駅伝人気の行方”がそのバロメーターとして使えるのではないか?そんな気がします。