3月12日(火)、開成町議会 一般会計予算に関する質疑を傍聴してきました。
平成31年度開成町当初予算提案趣旨説明に関して、すべての議員さんから数多くの質問が出されました。所用あり、1時間15分程度しか傍聴できませんでしたが、主に新庁舎建設に伴い予算規模が過去最大に膨らむにしては(76億円、前年比+26%。特別会計・企業会計を合わせれば120億円、前年比+17%)、町長ご自身の中長期的ビジョンが乏しい、もしくは、それがあるとしても町民の代表である議員さんと傍聴者へ説明しよう、発信しようとの意向が乏しいとの印象が残りました。
駅周辺の整備等に関しては、西口ロータリーの再整備を念頭に答弁されたものと理解されますが、ことが重要でスピード感が求めれるものであり、住民の皆さんの関心も高いことから、その他の分野(踏切、信号、交番など)やソフト事業等に関する喫緊の課題についても触れていただきたかったとの思いです。
職員の接客対応を含む研修に関して、その評価方法等について質問がありました。研修の重要性や必要性、評価のための無作為抽出のアンケート実施の意義も認められるものの、研修がなくとも誰でも簡単に実施できることもあると思います。日頃、私が強く感じるのは電話口で、職員の方が名前を名乗らないことが多いことです。
『中家村の山神と申します』に対しては、『〇〇部・課の◎◎です』もしくは、当方の要件をあらかじめ認識いただいている場合等は『◎◎です』と名乗ることによって、円滑なコミュニケーションを図れ、責任ある態度が示せるものと学んできました。より望ましいのは、その後に『山神様・山神さん、ご用件伺います』と、電話をかけてきた方のお名前を繰り返すことによって、印象はさらに良くなり、聞き間違いなども防げるかと思います。
○質疑の一部と感想
・庁舎建設にも伴う組織・機構改革について、新設予定の町民活動サポートセンターの概要について、図書館の拡充について: いずれに関してもおおよその行程予定について説明はされましたが、何を主たる目的・狙いに、どのような内容・形・規模で、いったことは”検討中”とされました。検討中の内容が独り歩きしてしまうリスクなどを考慮されたのかもしれませんが、それぞれの取り組みの“目的・狙い”とそれを実現するための“手段“について考え方だけでも是非聞いてみたかったです。
・“効率的な自治体経営を進める町”の項目おける、“人々の働き方、暮らし方も大きく変わりつつある”との記述に対して、『どのように変わるとお考えか?』との質問について: 『具体的にはないが・・・』とのご答弁でした。今後、住民の皆さんの関心やニース゛がますます多様化すると予想される中で、考えを伺いたかったです。
働き方改革については、行政サービスの視点のみならず、町職員の方々の立場でも重要な課題であると思います。“今年度の東京大学の入試において、(国家公務員などを目指す)文Ⅰよりも(外資系を含む民間企業への就職が多い)文Ⅱの平均点が高くなったこと”が“異変、価値観の転換”として報じられておりました。いずれにしても最高学府として優秀な学生が集まっていることに相違ありませんが、近年、公務員の人気が低下傾向にあることは数字に示されております。まちづくりやまちの将来のために働く意思のある人をしっかり確保するためにも、働き方改革に代表される世の流れは常に認識しておくことは大事であろうかと思います。
良くも悪くも滅私奉公は過去のものになりつつあり、ワークライフバランスが重視され、女性の社会進出を一層支援し、子育てや介護のための離職を防ぐための制度や雰囲気・文化づくりが働く場としての役場にとっても必要な時代であると認識しております。
・開成駅周辺の整備について:次年度と次々年度は交通量などの公共・一般調査を実施。その翌年度以降、整備する時期や内容を検討する。
・南部地区への先行投資額について:当会議の趣旨に沿わないとされ、却下されました。
・町長と小田急経営陣との交流実績について:当会議の趣旨に沿わないとされ、却下されました。
・自転車保険について:神奈川県が加入を義務化する方向であることを踏まえ、2019年10月の義務化を目指す。
・ごみ処理施設について: 1市5町の枠組みで進め、南足柄市に新たに建設する処理場を利用する方針。地域計画を策定後、2020・21年度に基本計画を策定、2026年あたりの供用開始を目指す。
・平成25年度に実施された路面性状調査の結果も踏まえた町道整備計画の進捗について:平成30年度までの整備計画3800mのうち、実施は1600m、実施率42%。平成31年度に実施予定の109号と201号を含めると実施率は50%。残りの50%は第5次総合計画の後期基本計画の期間中の完了を目指す。
『ゆたかにかえる。先見と行動』