松田町 国際交流事業推進組織立ち上げのための勉強会、第5回に続き第6回にも参加しました。町外在住者でも可との寛容さに甘えさせていただきましたが、今後は近隣市町とあらゆる分野での連携が、ますます重要になってくると思います。

テーマは「在住外国人によるイベントいろいろ」。松田町担当課において、国際交流を推進する中でインバウンドばかりに目が行き過ぎ、身近に住んでいる外国人のことを忘れてはいないか?との問題提起があったとのこと。今回は、来日8年目で、”かながわネパール人コミュニティ”のサプコタ代表から日本での暮らしぶりや活動状況などを伺うことを通して、国際事業との連携の可能性を探ろうとする企画。
要旨は以下の通り、
・在日外国人は約250万人。50人に1人が外国人。最多は中国人。最近は経済成長も相俟って、ベトナムとネパールが増加中。
・在日ネパール人は8万人弱。国別では第6位。神奈川県在住は約5千人。
・松田町在住の外国人は約70人。うち50人が東・東南アジア系。
・サプコタさんが日本の好きなところは1位 桜、2位 花火、3位 人の優しさと真面目さ。
・在日ネパール人の悩み事:(1)ほとんどの情報が日本語。言葉の壁が高い。(2)待機児童問題。母国の両親に面倒を見てもらい、親子が離れて暮らすケース多い。(3)書類が読めないことに因る税金や医療保険、各種補助金などに関するトラブル(未納や受給漏れ)。(4)災害発生時の避難に関する不安 など。

質疑応答では、
・ネパール現地では英語ができる人は多い。ただ、英語ができるネパール人は英語圏に行くため、日本には来ない。
・ネパール人はとにかく祭り好き。
・在日ネパール人でも、”かながわネパール人コミュニティ”のことや、日本での生活に役立つネパール語サイトのことを知らない人が多い。身近にいれば是非教えてあげて欲しい。

松田町で何かできないか?
・寄在住で超ネパール通の男性から、ネパール料理のCooking Working Shopの提案あり。彼のバイタリティをもってすれば、実際に”何か”始まりそうな予感。

在日ネパール人の悩み事はほとんどが言葉の壁に起因するもの。英語がその課題を克服できるのではと考えたが、”日本に来るネパール人は英語が苦手”とのこと。

開成町にも17人のネパール人が在住。国別では中国、ブラジルに次ぐ第3位。とは言え、17人のために行政レベルでできることは限られよう。ただ、近隣市町と連携してその対象が国籍を問わず、例えば500人となれば話は別だろう。多くの在日外国人に共通する課題は”日本語”であることに対して、広域で日本語を習得する機会を提供することは可能だろう。

中国の少子高齢化と賃金上昇などに、アジアの人々は三顧の礼をもってしても日本には働きに来てくれなくなる可能性があるとの指摘や、インバウンド需要の取り込みを掲げても、在日外国人が訪れない(住みつかない)ところには海外からも人は来ないとの意見には首肯し得るところあり、足柄の地でもこの様な取り組み(=日本語勉強会)が必要となってきていると考えられる。