9月11日(火)、防災講演会「高齢者のための災害対策」(主催:小田原の防災を考える会)に出席してきました。
熊本地震にて関連死でお亡くなりになった方のほとんど、そして7月の西日本豪雨の犠牲者の7割が高齢者(65歳以上)であったことも踏まえ、防災・減災において特に高齢者が注意すべきことを説明いただきました。

話しっぱなし/聞きっぱなしの2時間、当然明るい話題ではない話、なかなかタフでしたが(苦笑)、有益な情報もたくさんありました。
・エコノミークラス症候群は車内での避難生活者以外に、避難所でも多く方が発症する。特にトイレに行く頻度を下げようとする女性が陥りやすい。
・床上浸水など水害にあったら、被害状況を写真に収めておく。罹災証明書の発行や保険金請求の際に必要になる。

・小田原市は酒匂川洪水ハザードマップを全戸配布、土砂災害ハザードマップを該当地区ごとに配布していた。
→開成町も想定雨量の変更に伴う更新版を、役場窓口での配布や住民のネット閲覧に委ねず、全戸配布した方がよいと思います。また、洪水以外の自然災害と洪水は避難先(地域避難所と広域避難場所)が異なってしかるべきであり、この点も同時に明確に案内する必要があります。

・小田原市は、災害時要配慮者に関する個人情報を自治会役員以外と共有できず、援護者も決まっていないため、いざ発災時には助ける/援護することが極めて困難である。
→来年3月までに要配慮者に対して情報共有への同意を確認する予定とのことでした。意外と遅れてました、大丈夫でしょうか。

・胆振東部地震を受けた北海道の広域停電などに携帯電話のバッテリー問題が再認識され、同時に公衆電話が見直された感も。

・参加者の”バックウォーター(※1)への関心が高かったです。『狩川は合流する酒匂川の流れにせき止められ、洪水リスクが高いのでは?!』との意見が相次ぎました。
※1:河川や用水路などにおいて、下流側の水位の高低などの変化が上流側の水位に影響を及ぼす現象のこと。「背水」とも呼ばれる。大雨などにより、増水した本流の流れにせき止められる形で支流の水位が急激に上がり、合流地点の上流側で支流の堤防の決壊が引き起こされるケースがある。

あらためて感じたこと。住民、特に引っ越してきた人にとって、防災・減災に関する”地域”の情報が一覧できるものがあれば便利且つ安心です。
前述の通り、ハザードマップは全戸配布すべきかと思います。また、例えば自治会毎のように地域を絞って、”避難所の場所”と”消火栓・消火器の位置”、”公衆電話の位置”の情報が掲載された地図もしくはハザードマップがあれば、事前の準備において、間違いなく役立つと思います。中家村自治会として、できるかどうか相談してみます・・・。