11月18日(日)、開成町社会福祉協議会より講師をお招きし、中家村自治会主導で「認知症サポーター養成講座」を開催いたしました。
私が今更申し上げるまでもなく、認知症患者数は高齢化の進行とともに増加の一途をたどり(詳しくはこちらの厚生労働省資料から)、内閣府によれば2025年には高齢者の5人に1人となる予測もあります。このような環境下、身内に患者がおられる家族としてのみならず、地域社会としても認知症について正しく理解しておく必要性があると感じ、開催する運びとなりました。過去に受講済みの方もおられたと思いますが、自治会員28名の参加をいただき、意義ある企画になったものと思います。
〇おたがいさまネット中家村
中家村自治会においては、地域包括ケアシステムの一翼を担う地域生活支援のための組織「おたがいさまネット中家村」が、前自治会長らのご尽力により、今年度初めに町内の他の自治会に先駆けて、円中自治会と同時に発足、稼働し始めました。利用者の対象は“日常生活にお困りの方”とし、認知症を患った方を殊更意識したものではありませんが、ふれあい活動などを通じた“交流”がその予防に役立つと言われる中、「おたがいさまネット中家村」も主催者になっていただき、多くのサポーターの皆さんにもご参加いただきました。
〇講座内容
さて、養成講座の内容は、以下の通りの認知症サポーターキャラバンの基本カリキュラムに則りながらも、認知症予防プログラムのコグニサイズを実際に体験したり、DVDを見たり、質疑応答もありで充実しておりました。
◎認知症を理解する
1 認知症とはどういうものか
2 認知症の症状
3 中核症状
4 周辺症状とその支援
5 認知症の診断・治療
6 認知症の予防についての考え方
7 認知症の人と接するときの心がまえ
8 認知症介護をしている人の気持ちを理解する
◎認知症サポーターとは
◎認知症サポーターのできること
〇今後
さて、今回の養成講座を今後いかに活かしていくか?
まず、私個人としては、過去に介護職員初任者研修を修了したため、今回の講座は復習ではありました。正式に認知症サポーターとなった今、あらためて正しい理解の下、身内やご近所・自治会内の高齢者に対して交流の意識を強く持ち、できることは実践していきたいと思います。因みに、厚労省HPでは“認知症サポーターに期待されること”を以下の通りとしております。
1.認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない。
2.認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。
3.近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。
4.地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる。
5.まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する。
自治会としては、「おたがいさまネット中家村」とも連携しながら、認知症の予防に効果があるとされること(運動、交流、頭を使う活動など)を、定例行事などに絡めて取り入れていけたらよいと考えます。ただ、役員の方々の負担ばかりが重くなってもいけないという点に留意する必要もあります。正に”できる範囲で無理なく”、”負担は重くならず、より効果的に”を心掛けながら、行事の数や内容を適宜見直していければよいと思います。また、養成講座を再度開催するとすれば、より多くの現役世代や中高生にも参加していただけるよう働きかけたいと思います。
最後に、日曜日にもかかわらず講師役としてお時間を割いていただきました開成町社協 松井様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました、大変良い勉強になりました。