11/10(土)、地区別ふくし座談会に出席しました。社会福祉協議会の役職員さんと自治会住民の皆さん(民生委員、老人クラブ、福祉部、本部役員のメンバー他)との間で、福祉のあり方等を話し合い、開成町らしい共助文化づくりに寄与することが目的とされております。

今年のテーマは「ずっとこのまちで安心して暮らしていくために」。開成町の状況(地区別人口・高齢化率・要介護認定率。社協の活動内容など)について説明をいただいた後、フリーディスカッションとなりました。

〇開成町の状況
意外だった点を含め、一般には公表されていないデータの中に自治体間の差がありました。全都道府県や市町村に共通する”一律の制度”の是非が問われていることと同様に、この神奈川県で一番小さな町でも、すべての自治会に対して一律・共通の考え方で臨むことは適切でなくなりつつある、とあらためて感じました。
・人口~最少 岡野地区 142人:最多 下島地区 2,973人=約21倍
・1世帯あたり人数~最少 下島地区 2.2人:最多 宮台地区 3.5人=約1.6倍、平均2.7人
・年少人口比率(0-14歳)~最低 岡野地区 10.6%:最高 みなみ地区 30.2%=約2.8倍、平均15.4%
・高齢者人口比率(65歳以上)~最低 みなみ地区 5.2%:最高 岡野地区 43.7%=約8.4倍、平均 24.5%
・要介護認定率:最低 岡野地区 8.1%、最高 宮台 19.0%、平均 15.2%

〇出席者からの声
・高齢化率が最も高い岡野地区の要介護認定率が最も低い。農業従事者が多く、外で働く人が多い・働く時間が長い、それらを通じて地域での交流が多いためか?
・町内巡回バスの利用者は約40人/日。
・福祉タクシーの料金は、民業圧迫を避けるために一般のタクシー料金並み。
・社協による移送サービス、現在の運営方法は救急患者に対応していない。

・中家村自治会の地域生活支援活動、4月の発足来の注文は15件と伸び悩み気味。高齢化率が低く、若い人が多い自治会であることも影響しているか?マグネットの広告などで電話番号をいつでも確認できるような仕組みも検討したい。
→名刺サイズ1000枚で17,000円でできます。予算と相談になりますが、あくまで個人的な見解をお断りした上で、まったく手が出ない水準ではないと思います。

・松田町の認知症カフェの取り組みは興味深い。音楽や楽器演奏を喫茶店でリラックスして聞く効果はある。認知症防止などの取り組みは必ずしも社協で実施する必要はなく、街中でもよい。

他に孤独死対策や、認知症患者への対応方法、自治会に加入していない要援護者への対応、自治会そのものへの加入率の低下のみならず、子ども会・育成会・老人クラブへの加入率の低下と会員の減少などについても意見交換がなされました。

地域生活支援活動(おたがいさまネット中家村)は町内の先駆的事例。財源の問題、利用者の伸び悩みなどの課題はあるものの、将来的にその必要性は増すものと思われ、他の自治体も注目しているに相違ない。当面は運営方法などを適宜修正しながら、将来的により良いものを形作っていけばよいと思います。

次週は、自治会主催で認知症サポーター養成講座を開講します。私も介護職員初任者研修にてひと通りは学びましたが、座学の域を出て実際の生活で使えるよう、学び直したいと思います。