先日、地方紙にて”湯河原町少年少女消防クラブ”の記事を目にした。
全国的に消防団員数が減少、災害対応の担い手不足が懸念される中、国でも課題解決に向けて昨年、消防団員の確保方策等に関する検討会を発足、対策に乗り出している。(報告書はこちら)
大規模災害時に限定して出動する”大規模災害団員”の導入が検討されている他、多様な人材の活用に向けた工夫として、女性、地方公務員、消防職員・消防団OB、学生、事業所、外国人などの参加を促すことが重要との認識を示している。
その多様な人材の中に”少年消防クラブ”も含まれている。既に全国で約4,500の少年消防クラブが活動し、クラブ員数は41万人に及ぶとのこと。近隣市町では南足柄市が平成23年に発足との記事を見たが、その後活動が続いているかは不明。
湯河原町少年少女消防クラブの対象学年は小5~中3、今年度の団員数は28名とのこと。(詳細はこちらの町HPから)
地元の大人との交流の中で、早期から災害や防災について学びつつ、地元を知る機会を提供することは、将来の消防団加入への期待を高めるだろう。それでも定員割れの事態は簡単に解消しないかもしれないが、この制度がなければより厳しいことになるだろう。
さらに重要なことは、地元・郷土愛を育む効果も期待でき、就職においても地元に残るもしくは一旦離れても将来戻ってくる可能性を高めるものと考えられる。開成町においても是非取り組んでみたい事例である。