4月29日(日)、平成29年度吉田島入会地組合の総会に出席しました。

入会地(いりあいち)とは、入会権が設定されている山林原野または漁場村。
入会権(いりあいけん)とは、村落共同体等が、一定の主として山林原野において土地を総有などし、伐木・採草・キノコ狩りのなどの共同利用を行う慣習的な物権。
組織形態や所有する財産の契約関係は変遷があるが、いずれにせよ山神家においては私の高祖父(祖父の祖父)の時代から存在する。

一般には馴染みがないと思われるが、数年前より町内自治会へ少なくないお金が配分される仕組みとなっており、すべての自治会員に無縁ではないものである。

恐らく現行の仕組みが未来永劫このまま存続することはなく、固定資産税などの課税の問題、線下保証を含む賃貸料や配当金の配分の仕方などが見直される可能性もあり、後継者が存在しないケースもある上、転出すると権利を失う規則であるため、役員の担い手不足が課題となることも想定される。また、自然災害などが発生し、財産が甚大な被害を受けた場合においては、他地域での事例を参考に処理されるのだろうが、対応には相当の手間がかかりそう。

一方、今後、例えばバイオマス発電などを通じて事業に利用されたり、何がしかの目的で収用されることが絶対ないとも言い切れず、存続し続けることをポジティブにとらえることも可能である。

先祖代々引き継がれてきたものを、引き続き超長期的な視野でとらえる必要がある非常に難しいものであることは間違いない。