『タワマン地域に溝。周辺住民との融和 難しく』、5/10付け日経新聞神奈川面”限界都市”の連載コーナーに掲載された記事です。記事の内容は、
・超高層住宅(タワーマンション)が林立する地区の住民が地域の融和に苦心している。マンションの住民同士、周辺住民との間に溝が生まれている。
・地域に住む人とかかわる場所がない、お隣さんと日常的に会話を交わす機会がない、との声が目立つ。
・一因は自治会がないこと。NPOが自治会の代替として機能してきたが、住民の意見や主張の多様化で岐路にあり、あり方を再考する時期にきている。
・地域の盆踊り大会の参加者は数百人から2万人に急増したが、タワマン住人は手伝ってくれない。
・結びとして「良いまちにするにはハードだけでなく、コミュニティーというソフト面を改善する工夫を行政や住民が講じる必要がある」
都会の話と片付けるわけにはいかない気がします。”孤立や孤独”の問題につながる課題であり、大都市に限ったものでありません。
大和市の図書館を中心とする複合施設シリウスが、開館1年で来館者300万人を超す盛況ぶりである要因のひとつに、(独居)高齢者が交流できる場や機会を積極的に創出していること(健康コーナーの設置や、体操教室や各種セミナーの開催など)が挙げられています。このタワマン地域のみならず、郊外の町でも参考になる成功事例だと思います。
そして、自治会・町内会やそれら地縁に基づくコミュニティーの重要性も説かれております。この課題は大都市・都心以外にとってはより重要と思われ、その担い手のあり方など今後はより真剣に議論していく必要があるテーマでしょう。