先週水曜5/23、報徳流地方創生塾に参加させていただきました。報徳二宮神社さんのまちづくり推譲事業の一環として、”小田原をもっと元気で、魅力ある町にすること”を目的に、”報徳思想と報徳仕法を基本に、補助金などの財源を当てにせず「人・もの・お金を地域で回す」新たな公民連携やソーシャルビジネスを構築・実践する取り組み”です。(ホームページはこちらから)
”小田原”の奥底までは詳しく知らないことに不安は感じながらも、市外在住者でも可との寛容なご回答をいただき、遠慮なくお邪魔いたしました。これからの時代を地方がいかに生き抜くかにおいて、民間主導の取り組みは非常に重要な課題であり、このような取り組みが実際になされているのは素晴らしいことだと思います。そして、地元の志ある方々とのネットワークは今後の広域での連携を図る上で、お互いに意義のある貴重なものになるに違いありません。
○木下斉氏
STEP1「小田原の現状を知り 未来を予測する」は4月までに終了。私はSTEP2「報徳仕法を現代の地方創生に生かす」からの参加となりました。この日を含む2回の講師は木下斉氏(一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事、内閣官房地域活性化伝道師/熊本城東マネジメント代表取締役 など)。”補助金依存の全面的否定ならこの人”、著書も拝読しましたが、生で聞く話はより鋭く、より厳しく、より分かり易かったです。
福岡市や宮崎青島ビーチパーク、岩手県紫波町などの成功事例や、青森市や福井市、津山市、秋田市そして交付しなどの失敗事例などを引き合いに持論を展開。
・税を使ったら、税で返ってくることの検証が不可欠。自治体は破産できないので、ツケは住民が払い続けることになる。
・地方自治体は損すれば損する程、国からお金がやってくる。過疎になれば過疎になるほど国からお金がやってくる。(おかしな仕組みである・・・との意)
・補助金をいかにとってくるかのテクニックを競う今は、お殿様からのお金で生活していた時代と同じ。
○報徳仕法
・二宮尊徳翁が偉大であったのは、財政再建と経済開発の両輪を進めたこと。実業家としてのスキルが相当高かったと言える。
・桜町領に赴く際に、”一両たりとも与えぬこと”を条件にしたのは、依存体質から抜け出さないことには本当の再建はあり得ないと分かっていたから。
・”荒れ地をもって荒れ地を拓く”、けだし名言である。
・事業における利益は投資と運営、蓄え・備えにそれぞれ1/3ずつ分けることが肝要。このことは尊徳翁が生きた200年前も今も変わらない。
二宮尊徳。やはり偉大な方でした!ちょうど1年前、わらび座ミュージカル”KINJIRO”の足柄地域公演に携わり、チラシをポスティングし続けた日々を思い出しつつ、その公演を機に報徳二宮神社さんとご縁を頂戴したことにあらためて感謝しつつ帰路につきました。ありがとうございました。6月6日の第2回も楽しみにしてます。