9/23(日)、埼玉県横瀬町にお邪魔しました。前回2月の訪問は大学院の校外授業として、同町の先進的な官民連携事業”よこらぼ”を学ぶため、今回は民間人主導のキャリア教育”はたらクラス”の見学と、”カードゲームでSGDsを体験する企画”への参加が目的でした。
ここでは、”はたらクラス”を見学した報告をさせていただきます。
○”はたらクラス”とは?
チラシによれば、“横瀬町が多様性のある生き方・働き方を日本一応援する町になるように、横瀬町内外で働く人が子どもたちを中心にキャリア教育を行うプロジェクト“です。目的は、“横瀬町の人たちが多様性のある生き方・働き方を選択し、幸せで充実した生活を送れるようになってもらうこと”とされております。
私個人の結論を先にお伝えしますと、この取り組み、とても魅力的です。
①行政主導ではなく、地元出身・在住の民間の有志による活動であること、②年齢・性別を問わず、世の中の多様な仕事に関する理解が進むこと、③中高生らにとっては学校での学びと実際の社会とのギャップを埋める意義ある機会であることなど、素晴らしい企画です。杉並区和田中学校の“よのなか科”にも通じるところありますが、民間人が町や地域のために動いている点が異なります。
企画・運営は、“横瀬クリエイティビティ・クラスで集まった地元の若手クリエイターやWebデザイナーら、実際に実に多様な働き方・生き方を実践している方々”。(横瀬クリエイティビティ・クラスについてはこちらを参照ください)
○講師は?
9回目の今回の講師は、渋谷と銀座で一風変わったスナック経営者と東大院卒で暴走族の文化をこよなく愛する地域コンサルタント(横瀬町の官民連携プラットホーム“よこらぼ”の立ち上げに貢献)。詳細は割愛させていただきますが、彼らの生い立ちから始まり、こどもの頃の夢、仕事の内容、失敗談、横瀬町や秩父地方への思いなどプレゼン&質疑応答。司会者の見事な仕切りもあり、中身も濃く、あっと言う間の2時間でした。
過去の講師は、町長と編集者、家具職員とジュエリーデザイナー、カフェバー店主とコピーライターなど正に“多様”。次回は駄菓子屋さんと建築家。
出席者は小学生からシニア世代までこちらも多様な70名程度。“小中高生向け”との当初の目論見に対して、“大人”の参加が想定外に多くなったとのことですが、今後については走りながら考えるといった方針の様でした。町の教育関連でお仕事されていた方々もご出席され、町を挙げて支援しているスタンスでした。
町内の女性が『2度目の出席。横瀬町にこんなに頑張ってる若者がたくさんいるなんて知らなかった。とても頼もしい!』との感想を述べられ、拍手喝さいのうちに閉会となりました。
昨年来、その旨を掲げておりますが、開成町でもこの様な企画是非チャレンジしてみたいです。
町民の活躍や成功にまつわるは町民に夢を与え、誇りとなり、自信を与えることができます。ただ、必ずしも活躍や成功をしていなくても構わない(そもそもそれらの定義はできないし、評価もできません)、失敗談ばかりでも構わないと思います(その様な話をしていただける人がいるかどうかが課題ですが。私も最初に勤めた会社が潰れた経験などしており、失敗談には事欠きませんが。)。
多様な生き様、多様な仕事、多様な思いを分かち合えるだけでも有意義だと考えます。