鹿児島県大崎町が慶応大学・鹿児島相互信金との連携の下に進めている取り組みがユニーク且つ素晴らしい!
○取り組みの概要
現在準備を進めている「大崎町リサイクル未来創生プログラム」、慶応大学SFC研究所ホームページ(詳しくはこちらから)や専門情報誌”日経グローカル”の記事によれば、概要は以下の通りです。
・ふるさと納税を原資にして1億円の基金を設立 →
・資源リサイクルの販売益の中から毎年300万円を基金内で積み立てていく →
・基金は高校・大学進学時の奨学金ローンに活用 →
・利息は全額補てん、大崎町に戻ってきた場合は元金も全額補てんする。
○推譲
私も、二宮尊徳の推譲の精神にも則り、似た仕組みを導入したいとの思いでいましたが、“資源リサイクル“と絡ませている点は、”エコ“の重要性が見直されつつある今、実にタイムリーとの印象です。(さらに、Uターンへの期待を込めた”循環型社会“への狙いと”リサイクル“をかけているところもおしゃれです)
○どこが素晴らしいか
・まず、町への思いがこもったふるさと納税を経常的な支出に充てず、“若者の町離れ。人口減少”という町の課題解決のために使用すること。
・地球環境に配慮した資源リサイクルの促進が同時に図り得ること。
・高校や大学進学希望者の夢をかなえられること。
・課題解決のために町外の大学、そして地元金融機関との連携を上手く活用できていること。
この精神と実践、非常に参考になります!
また、近時話題のふるさと納税。大崎町はその使い道をある程度細かく公表している点でも素晴らしいと思います(くわしくはこちらから)。使途が事前に特定され、それに共感した方が寄附するガバメントクラウドファンディングの場合以外は、寄附する側も実際の使い道を知ることによって、”寄附した甲斐があった”と感じることも多いと思います。この点も非常に勉強になります。