(前回”初めての留学生受け入れを振り返る 1”の続きになります)

6月16日に来日、山神家にてお預かりした米国人留学生イハブさん(25歳・大学院生)が8月24日に帰国しました。
当地での活動にご理解とご協力をいただきました皆様方に心より感謝申し上げます。山神家として初めて留学生を受け入れたこのアッと言う間の2ケ月間を振り返り、この経験を今後に活かし得るかについてまとめてみます。
目的のふたつめ「将来的に町の英語教育の充実のために留学生を活用することを視野に、受け入れに伴う負担や課題を身を持って体験すること」について。短い期間ではありますが、今回の経験を踏まえた私なりの結論は、”町の理解と協力が不可欠となりますが、町の英語教育の充実のために留学生を活用することは可能。ただ、調整すべき課題も当然あり”となります。

現実的に想定し得るプログラム内容としては、
○信頼し得る留学仲介機関を介し、受け入れはあくまで自主的な希望を前提とする。国際交流を支援・推進する団体(自治体国際化協会やかながわ国際交流財団など)との連携なども模索する。
○期間は2週間~1ケ月程度の短期。期間1ケ月の場合、2週間×2家庭など柔軟な対応も可。
○幼小中学校・学童などで子どもたちとの交流や授業補助、町民向け特別講座、自治会・子ども会などのイベント参加を通じて国際的な交流を図る。
○留学生は労働による対価を受け取ることはできないため、無報酬。交流において多言語の通訳をつけるわけにもいかず、日本語もしくは英語が一定レベル以上であることが条件となる。
○行政サイドは手続き面でのサポートと、受け入れ家庭のすそ野を拡げるために、実費の一部だけになるが金銭的な補助を行う。サポート体制が確立するまでは、受け入れは2~3人程度が適当か。

将来的には、特定の学校や自治体との間で交換留学の関係や、多言語での受け入れや交流が可能になる仕組みが構築されれば理想的。
また、留学経験者がその後当地でのALT就任などにつながるような副次的効果も期待できます。

雑駁ですが今夏の経験を踏まえた構想は上記の通りです。各自治体での取り組みなどの情報収集にも努め、この町・地域に見合ったものを考えていきます。