去る日曜日、全国2ケ所目の通称“TUTAYA図書館”である海老名市立中央図書館を見に行きました。
同図書館は、2014年に指定管理者制度を導入、TUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と図書館流通センターの共同事業体が指定管理者に選ばれ、運営を開始。不適切図書の混入などのトラブルもありましたが、昨年12月、“TUTAYA図書館”の継続が決まりました。
シリウスを訪れた直後だからという訳でもないですが、イメージが膨らみ過ぎていた反動か、規模は小さく感じてしまいました。ただ、中身は非常に綺麗で立派!そして何より、想像以上に“民間”の手法がふんだんに盛り込まれていることに驚きました。“量より質“との強い印象を受けました!
どこが民間ならではの手法と感じたか?具体的には、
1.年中無休、2.全国在住の誰でも利用可、3.海老名駅(自由通路)やコンビニなどで24時間返却可能、4.宅配での配送・返却可能、5.イベントが非常に多い(詳しくはこちらのホームページから)。
もちろん無料のwifiサービスあり。学習スペースは100席程度、フル稼働状態でした(混雑する日は時間入れ替え制を導入)。
障がいがある方への対応として、対面朗読サービスや音訳図書の貸し出しもありました。
海老名駅から徒歩7分は決して近いとは言えない距離。アクセスの良さはシリウスに軍配が上がりますが、その分駐輪場や駐車場が充実してました(他の公共施設と合わせて360台分)。
来館者は大規模改修前後で約1.7倍に増加したとのこと。一方、コストは同市教育委員会の資料によれば、「経費は増加した」とあり、2019年以降5年間の指定管理料は市立有馬図書館とコミュニティセンターを合わせて年間約3.2億円です。
同市の人口約13万人や予算規模400億円弱に照らせば、足柄上郡と南足柄市を合わせた規模と大きな差はありません。それ以前にTUTAYA図書館第一号である佐賀県武雄市の人口は5万弱であり、その成否は今後判明することになる訳ですが、指定管理事業の中身をそれぞれの地域に合わせてカスタマイズすれば、足柄地域でも十分検討に値する仕組みではないかと考えられます。今後より詳細について調べてみたいです。