平成最後の今年の干支は亥=いのしし。年初にあたり“イノシシ”にまつわる話題に触れてみたいと思います。

〇松田市街地に出没!
一昨年の冬、夜11時頃だったと記憶してますが、家族を迎えに行った小田急線新松田駅の裏口ロータリーで、体長150cmはあろうかというイノシシに遭遇しました。びっくり!我が目を疑いましたが、間違いなく本物のイノシシでした。

自動販売機のあたりをウロウロした後、足柄上病院の方向にノッシノッシ行ってしまいました。写真を撮ろうとするも、こちらに向かって来られたらと思うと車から出れず、警察に電話しようにも『既に多数情報をいただいております』との返答を勝手に予想し、結局何もせず/できませんでした。

イノシシなど鳥獣による農作物への被害に加えて、2、3年前からでしょうか、市街地への出没が全国で多数目撃され、人への危害情報も増えております。生息数は平成に入って20~30万頭から90~100万頭まで3、4倍に増えたとの言われております(2017年3月のNHKニュース他)。

市街地まで下りてくるようになった原因は、農業従事者の減少・耕作放棄地の増加、ハンターの減少・高齢化など、必ずしもイノシシ側の事情に因るものではなく、人間側の事情の変化に因る方が大きいともされております。

開成町はイノシシの生息地とされる山がなく、目撃情報も(恐らく)なく、身近な話題ではありませんが、事態の深刻化にも備えて、狩猟の担い手の育成やジビエ料理の消費などにおいて広域での協力体制を検討していくべきなのかも知れません。

〇中国の干支ではイノシシではなくブタ
昨年末、とあるTV番組で、”干支が考案された中国では、亥はイノシシではなくブタを意味し、日本でイノシシとなったのは中国から伝来した当時ブタがいなかったか、馴染みがなかったため(諸説あり)”ということを初めて知りました。

確かにブタはイノシシ科の動物、イノシシを家畜化したものであり、英語でwild pig(もしくはwild boar)ということからしても、あり得る話と納得しました。私が知らなかったからといって、初耳学に認定されることはありませんが 笑。

因みに私の干支は丙午(ひのえうま。昭和41年・1966年生まれ)。ご案内の通り「丙午生まれの女性は気性が激しく夫の命を縮める」という迷信があり、出生数は136万と前年比▲25%も激減しました。次の丙午は2026年、この迷信の現在の認知度は著しく低いと思われ、少子化に拍車をかけるようなことはなかろうと思いますが、いかに。

〇明治大学野球部のトレードマーク
私の第二の母校である明治大学の野球部のトレードマークは“イノシシ”です!以前はユニフォームの袖にイノシシのエンブレムがついてました。大学のマスコットだと勘違いしてましたが、以下の様な逸話によるものと最近知りました。

1957年、リーグ戦で初めて最下位となった際、当時の島岡監督(六大学史にその名を残す超名物監督。1952年から1988年まで監督・総監督)から『なんとかせい』と指令を受けた当時の4年生が“島岡監督の干支でもあるイノシシをユニフォームに入れることを採用、それ以降、猪突猛進の精神が引き継がれることになった”とのことです。

私も現役選手だった当時、明治大学のチャンスの時の応援歌『山本リンダの狙い撃ち』がけたたましく流れると、非常に圧迫感を感じ、イノシシが向かってきそうな嫌な恐怖感を覚えました。

ラグビー部の北島忠治元監督(1929年から1996年まで監督)が最も大事にされた言葉『前へ』とともに、”猪突猛進“の精神を掲げる明治大学のイメージは”非常に地道で愚直、正直“で固まりました。

ただ、残念ながら、島岡監督が退任後、イノシシのエンブレムは校章に代わってしまいました。可愛さ重視のゆるキャラブームの影響か、単なる若者の気質の変化か、時代は移りゆきます。
以上、イノシシについてあれこれ気ままに書かせていただきました。