去る1月5日、開成町表彰式並びに賀詞交換会に自治会副会長として出席させていただきました。

○表彰式・賀詞交換会
表彰式では、地域発展や消防団員としての徳行に対して善行章が、スポーツや文化活動において関東・全国大会に出場された方々に奨励賞が授与されました。地域貢献にご尽力された方には心より敬意を表し、躍動する若人には今後の更なる成長への期待が膨らみました!

祝宴では何年かぶりに酒類が振る舞われました。昨年、(株)瀬戸酒造店が38年ぶりに自家醸造を再開したことや「開成町地元飲料の普及促進に関する条例」が施行されたことを機に復活したとのことでした。日本酒以外にも地ビール(GARAPAGO RACING)や”開成町の地下水ですくったサイダー”も地元飲料として提供されました。午後に用事があったため、お酒は遠慮し、サイダーを美味しくいただきました。
○乾杯条例
さて、「開成町地元飲料の普及促進に関する条例」ですが、“乾杯条例”の一種とみなされますが、大学院の“条例”の講義でちょっとだけかじりました。平成25 年に京都市が初めて施行、伏見の清酒の出荷高が30年ぶりに増加したことなどを受け(条例による効果かどうかは判別不能ですが)、他の自治体が追随。日本酒の乾杯条例だけで120自治体が制定、焼酎やワイン、牛乳にまで対象が拡がりました。

地元産農産物の普及促進や地場産業の活性化などを目的とした条例も少なくなく、和歌山県みなべ町の梅干し、弘前市のりんご、留萌市のかずの子に関する条例などがあります。

○議員提案の条例
この種の条例については、ふたつの視点から語れると思います。
ひとつは“議員提案の条例”の視点。議員による提案に基づく条例は全体の0.2%以下ともされる中(否決の多さについては別途議論の余地があるでしょうが)、条文も定型化し、趣旨に賛同を得易く、議会も通り易いという点で、“最初の一歩は乾杯条例から”といったパターンが定着している感もあります。

開成町においても、これを機に議員発議の条例の増加、ひいては議会全体の活性化に結びついていくかが課題になろうかと思います。

○地元産品の普及促進
ふたつめは文字通り、条例が対象とする農産物や飲料の“普及促進”の視点。自治体がそれらの普及を図る場合に必ずも条例が必要なわけではないことから、今回の開成町の事例を含めて、最終的に重要なのは条例の有無ではなく、普及促進のために具体的に何をするかでしょう。

強調すべきは地域内の経済循環の重要性!地元産農産物や生産品を購入・消費することを通じて、地元の企業・生産者が利益を上げ、税収増の恩恵を消費者が享受することでWin-Winの関係・循環の構築することが重要だと考えます。近年、エネルギーの地産地消が活発化しておりますが、発想としては同様です。

参考まで条例の講義で作成したレポートを添付します(あくまで、私は“こんなことを勉強してました”という自己紹介として)
先導的条例 報告