神奈川県の発表によれば、2017年に県内を訪れた観光客が前年比5.5%増加、延べ2億69万人となり、初めて2億人を突破しました!
8/1付日経新聞等によれば、全国都市緑化よこはまフェアを開催した横浜市や、大涌谷の火山活動が落ち着いたことことなどに箱根町の伸びがけん引したとのことです。(調査結果はこちらの県HPから)
県西地区では、全体を引っ張った箱根町が約2百万人、前年比約10%の大幅増加!2022年に700万人を目標とする小田原市も600万人を突破、ここ2年間で160万人・約35%増えました!
私の住む足柄上郡の各町はどうだったでしょうか?松田町と山北町が増加、開成町、大井町、中井町は減少とまちまちでした。県内市町村で見ても21市町村が増加、10市町が減少自治体とすべてが増えたわけではありませんでした。
(グラフのファイルはこちら 神奈川県観光客数)
松田町は54千人、前年比8%の増加。さくらまつりは20千人減少も、西平畑公園が41千人、寄ロウバイまつりが21千人増えたことなどが貢献。外国人観光客の数・比率は不明ながら、観光協会HPの多言語対応、ハーブ館の館長にオランダ人の方が就任したことなどにインバウンドを含む外国人の来場が増えた可能性があると推測されます。西平畑公園は、トリップアドバイザーの足柄上郡内の観光口コミランキングでも1位となっております。(サイトはこちらから)
開成町に関しては、9千人の減少。年間の観光客数の8割を占めるイベント”あじさい祭り”が210千人から187千人に23千人減少したことが主因でした。天候やあじさいの開花状況に左右されることから、やむを得ない面はあるものの、30回の記念すべき開催であったことを思えば、残念な印象もあります。一部報道によれば、平成30年のあじさい祭りも、瀬戸酒造の38年ぶりの自家醸造再開という話題があったが来場者数が僅かながら減少してしまった模様であり、何かしらひと工夫が必要と言えそうです。
観光客増加のアイディアとしてとりあえず3つ。①今更ですが、国内居住外国人とインバウンド需要の取り込み。まずはできるところから多言語発信・表記・案内の推進。公共LANの整備。②近年増加中のサイクリストの取り込み。駐輪・休憩スペース拡充+町民とのふれあいでリピーター化。近隣市町との連携しエリアで取り組む。2年後に開通予定の南箱道路も大型バスは通行不能とされるが、逆転の発想でサイクリストには楽しめるルートとなる可能性もある。③”話題性”も狙った、将来的な課題として、AI(ビックデータ+機械学習)を利用したあじさいの開花予想とイベント開催日の最適化にチャレンジする(”サクラ”の開花予想に関するニュースはこちらから)。
あとは兎にも角にも近隣市町や旅行業者との連携強化だと思います。8/1(水)、小田急グループさんが箱根に大型投資(2020年までに100億円)の計画を発表され、引き続き訪日外国人の増加が見込まれることも相俟って、箱根町の観光客が一段と増えると期待されます。少なくともあじさいまつり期間中だけでも、箱根や小田原との周遊プランが拡充され、開成町や足柄上郡を訪れる人を増やす仕掛けが必要だと思います。