昨日は大学院”公監査研究”の最終授業。講師は前会計検査院長、現会計検査院顧問、すごいお方の授業が受けれます。

これまで関わりも馴染みもない世界で、新たな発見しかありませんでした 笑。日銀検査や財務省検査に恐れ戦いたことを懐かしく思いながらも、この会計検査院の業務範囲の広さにまず驚かされました。

検査対象は国に始まり、国の出資法人33(日銀、年金機構、空港等)、独立行政法人83、国立大学90、その他全市町村、JA、JR、ゆうちょ等々6,000近い。

森友問題やNHK不正経理、商工中金の不正融資など身近なネタも多かったが、近年で金額として最大となった指摘事項は預金保険機構の剰余金という、破たんした銀行に勤務していた私には何とも懐かしくもあり複雑な思いの案件だった。預金保険機構が金融機関の資本増強のため32行の優先株8.6兆円分を引き受けたものが、その後値上がり、1.6兆円もの利益が出てしまったもの。結局全額ではないが1兆円を超える利益を国庫へ納付すべきとの結論となったもの。

本日は最後の授業で任意のテーマでレポートを提出と同時に、その内容をプレゼン。私は不勉強ながらも”会計検査院と独立財政機関”をテーマに簡単にまとめました。ご参考までプレゼン用資料を添付させていただきます。公監査研究

国家財政の健全化・再建のために独立財政機関(財政当局から独立して財政政策や実績を検証・分析・勧告等を行う機関)の設置が不可欠。会計検査院にその権限が付与され、機能を担うことはできないか?との主張だったが、先生からは”憲法上の独立性から国会の決議事項に口は出せない”との説明。ただ、会計検査院内にとどまらず、フランスなど海外の機関でも財政赤字問題、特に社会保障分野での赤字問題に対して何かできないか?!との議論は頻繁に出ているとのことでした。

クラスメイトの某市市議からは議会選出の監査委員に求められる質や不要論についてプレゼンがありました。いろいろ勉強になります。