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南足柄市と足柄下郡が合区
来春の県議会選挙の選挙区見直しが決着をみたようです。これから県議会定例会にかけられますが、4月11日に開催された検討委員会において、定数105は維持すること、選挙区定数を2増2減とすること(海老名市と横浜市青葉区が+1、横須賀市と厚木市・愛川町・清川村が-1)、そして、県西地区の選挙区の組み合わせが決まりました。
県西地区は、現行の“南足柄市・足柄上郡(定数1)”を分け、“足柄上郡”は単独の選挙区に戻り、南足柄市は強制合区の対象となっていた足柄下郡と合区(定数1)となります。
県西地区2市8町で見れば、定数4を維持できたこと自体は良かったと言えるのかもしれません。
しかしながら、生活圏・経済圏が異なる南足柄市と足柄下郡が合区となったことは、“選挙区のあり方”に一石を投じることになりそうです。この選挙区を担う県議の果たすべき役割は相当多様で、かつ非常に広範なものになるでしょう。
人口が基準
まず、選挙区の組み合わせ以前に、人口を基準に定数が決まる仕組みにどうしても異議を唱えたくなります。国政でも、都道府県議会でも同様です。
人口が減ることが、定数の減少や強制合区に直結すると、その地域の声が議会や首長にますます届き難くなります。これを悪循環と言わずして何と言うでしょう。
正に今回の決定自体が“声が届かないこと”の表れと言えます。県議会議員が不在の南足柄市の取り扱いが、当事者不在の如く決められてしまったとの印象が残ります。南足柄市と足柄上郡5町の首長がその代弁者でしたが、結果として、その声は届きませんでした。
1票の格差は承知していますが、全国規模で見れば“地方創生”の必要性が叫ばれ、相当な予算をかけ、様々な取り組みが実践されている中で、実際の選挙の仕組みはそれに逆行するものです。神奈川県は東京圏に属していますが、県西地域は神奈川県内では地方に位置付けられます。
”人口”が重要
“人口”が重要であることをあらためて突きつけられた格好です。基礎自治体は引き続き出生率を上昇させるための取り組みに注力すると同時に、社会増に向けた対策を強化することになるでしょう。
転入・転出の多くは近隣の市町村間であることは数字が証明しており、結局は、限られたパイをお互いに奪い合う体力消耗戦を後押していると言えます。
以上、課題と願望ばかり並べて、虚しさを覚えます。もっと前向きな話をしてみたい、というのが本音です。
いずれにせよ、県西地区2市8町が地域の課題と危機感を共有して、一体となって取り組んでいくべきであることは、選挙区云々とは関係なく、不変です。今回の一件をバネに頑張るしかないです。
#聞きます #やります #やり遂げます
先見と行動山神 ゆたか
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