埼玉県秩父郡横瀬町(人口8,500人、面積49㎢。HPはこちら)に視察のためお邪魔しました。”よこらぼ”など斬新な発想の取り組みやが目下注目の的の自治体。

富田町長と井上副町長ともに私と同じ日本長期信用銀行出身で、いずれお会いしたいとお伝えしていたところに、富田町長と旧知の仲であった大学院クラスメイトのご尽力があり今回の機会が実現。

”よこらぼ”を中心に30分程度ご説明いただき、1時間超の質疑応答。その後約4時間の懇親会、多いに学び、語り合いました。
”よこらぼ”とは、企業・個人・団体が行いたい事業を広く募集し、法的課題やコミュニティの問題などを解決するために横瀬町がサポートするもの。民にはプロジェクトの実証実験の場として横瀬町を活用できること、自治体との連携の実績ができるなどのメリットがある。官=横瀬町には外から人や仕事、情報を効率的に呼び込めるというメリットがある。(詳しくはこちら

想定をはるかに超える応募があり、約1年半で28件のプロジェクトが開始している。驚異のスピード感と町長・副町長他の行動力の賜物であり、一朝一夕には真似できないレベルとの印象。(それでも、追いかけますよ!)
感想:
・町長が最重要とする”課題設定”とそれに対する具体的な戦略が明確。人口減少に真正面から向き合う姿勢を打ち出しており、シンプルで分かり易い。

・町の強み・売りを明確に認識し(①豊かな自然、②住民の高い参加意識、③東京へのアクセスの良さ)、人口減少の中で新しい挑戦をしなければ、立ち行かなくなると公言、覚悟も明確。

・小さな町の限られた資源だけでできることは限定的とし、民間活力や外部資源をダイナミックに導入する方法を真っ先に模索。官の地方創生の取り組みにおいて、ビジネスチャンスを見出そうとしている民が多いことに気付く嗅覚は流石の一言。そしてそれに対して具体的に素早く行動できる実践力もすばらしい。

・そして最も重要なのが、官のやり方に民が合わせる常識を覆し、スピード感などにおいて官が民に合わせる姿勢。やろうと思っても容易でなさそうだが、リーダーシップと優秀な職員さんなど条件が揃って、成果がひとつずつ積み上がっている格好だろう。

開成町との共通点もあり(新宿から75㎞という距離。地域コミュニティが発達し、住民の参加意識が強いことなど)、連携によるメリットは双方にありそう。このつながり・ネットワークは是非とも活用させていただきたいと思います。

貴重なお時間を割いていただいた富田町長、井上副町長、スーパー公務員田端さんはじめ横瀬町役場の皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。