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円安進行

円安がさらに進んでいますね。以前、外国為替の仕事でご飯を食べさせていただいた身として、これだけの大相場、当然気になります。24時間相場を追っ掛けていた頃が懐かしいです。

昨日、実に20年ぶりの円安水準となる1USD=134円台まで円は続落しました。ご興味ない方にはまったくどうでもいい話なのですが、日常生活の様々なところに影響を及ぼしてくることは確かです、暫しお付き合いいただければと思います。

なぜ円安に

釈迦に説法ですが、最大の要因は金利ですね。米国はじめ海外諸国がコロナ禍からのリバウンド需要で景気も持ち直し、金利が上昇している一方で、日本は異次元緩和を継続する姿勢を“明確に”表明しています。

結果として、実際の金利の“差”が拡大し、今後さらに拡大するとの予想が優勢であることが、そのまま相場に反映されています。

昔は円安を歓迎

通貨の価値は最終的には国力を表すともされ、自国通貨の下落は本来は喜ぶべきものではないでしょう。

以前は“輸出立国”として、円安になると輸出が増え、自動車産業などが潤い、株価も上がるという循環がありました。現在は海外での製造比率が上昇し、以前ほどのプラス効果がないとされています。

その反対に、資源や穀物などを輸入に頼っていることのデメリットがあり、皆様身をもって今体感されている通り、物価が全面的に上昇しています。エネルギーに関しては、ロシア/ウクライナ問題による需給ひっ迫も重なりダブルパンチです。

相場を管理することはできません

先日もこのブログで述べましたが、ガソリン価格抑制策として35円/リットルの補助金を出していますが、相場が下がるまで永遠に続けるのでしょうか? 相場を管理することはできません。

同じお金を使うなら、困った人々を別の方法で救う方がよろしいです。また、原油価格が安い時もありましたし、円相場も円高だった時もありました。

今こそ、再生可能エネルギーへのシフトや食糧自給率の引き上げ推進すべきであり、推進し易い環境と言えるでしょう。“ピンチはチャンス“とはこの局面のためにあるようにも思えます。

インバウンドに期待

コロナ新規感染者は減少に、出口が見え始めています。歴史に学ぶとすれば、スペイン風邪も3年程度で収束しており、今年中の収束を真に期待します。

円安が悪者になっていますが、インバウンド需要をあらためて取り込むことができれば、円安によるマイナスを相当程度、相殺できるのではないでしょうか?

コロナ前の円相場と比較すると、円は総じて20%程度安くなっています(1USD=100円→130円、1ユーロ=120円→140円、1人民元=15.5円→20円)。

日本はいまや“観光地の魅力度ランキング”で世界1位!”、“コロナ後に行きたい国アンケート”でも世界1位!”です。安心安全が評価され、日本の文化や和食に魅力を感じる外国人が多いということです、もっと胸を張っていいと思います。

そんな“憧れの国”での買い物や旅が“2割引き”のバーゲンセール状態です。訪れない理由はありません!あらためて、コロナの収束を願ってやみません。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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