【過去の活動のご報告です】

2019年10月、千葉県市原市で災害ボランティア活動に参加しました。その前月、台風15号が直撃し被災、風速57mもの強風による建物被害が甚大であったことでご記憶の方も少なくないと思います。

私のことを“趣味はボランティア”と言ってはばからない妻と一緒に参加しました。以前、勤務先の主催で富士山麓の美化活動に家族で参加しましたが、妻とふたりでの活動は初めてでした。

ボランティアの目的はもちろん、被災地・被災者が一刻も早く苦境を脱し、日常を取り戻していただくためであります。ただ、一方で、勝手に師と仰いでいる明治大学大学院・室田先生(現役の総務省お役人講師)から学んだ“災害対応は経験と想像力”との教えに従い、事情が許せばできる限り現地を見るという実践でした。被災地で、“こういうことが起こり得るんだ”、“災害時にはこういったニーズ、困りごとが発生するんだ”という現実を見て、教科書通りではないことを学ぶことの意味はとても大きいと思います。

住んでいる地域が被災しそう、自分自身が被災者となりそう、もしくは実際になった場合に、地域で何が起き得るか、命を守るためにどう行動すべきかを想像する力も経験が豊富であればあるほど育まれるとの教えです。自治体にて危機管理を専門家に委ねる理由のひとつもそこにあると思います。

前置きが長くなりました。事前に市原市社協に電話して、ボランティアを募集していることを確認。選挙で利用した軽自動車に、自身の経験を踏まえ必要となる可能性があるものとして一輪車やスコップ、バケツ等々を積めるだけ積んで向かいました。高速料金はボランティア証明書を提示し、無料となりました。

社協の会長さん(女性)も出迎えてくださり、とても温かみを感じました。後日、御礼のお手紙をいただくなど、丁寧な対応をいただき、誠に恐縮しました。

社協の指示に基づき、午前はおひとり住まいのご高齢の男性宅で作業しました。強風の影響と思われますが、完全に崩壊した木造の離れの瓦礫を処理しました。思い出の品と思しき物やお手製の工芸品などが混在していましたが、不燃物やガラスなどを仕分けする作業でした。午後に廃棄物処理業者が収集にくるとのことでした。



午後は床上まで浸水してしまった築100年の民家の畳を運び出す作業でした。母屋から農業で使用中の納屋までほんの10m程度の距離でしたが、想像以上の重労働。水を含んだ畳の重さは想像以上で、男性4人で1枚ずつ運ぶ作業を繰り返しました。

一緒に活動したメンバーに、千葉赤十字で長年ボランティア活動をされているベテラン男性がおり、経験に裏打ちされた一言一言がとても参考になりました。畳を運び出した後も、床下の土砂の運び出し方や床が乾くまでの日数など細かい点についても、被災されたご家族と相談されていました。

作業に向かう途中、ご近所の被災者から『うちもお願いします』と依頼されましたが、当初の指示通り『社協へご依頼ください』としかお答えできませんでした。ルールを逸脱して混乱させてもいけませんが、何ともやるせない気持ちになりました。いずれにせよ、自らが被災した際に置き換えれば、助けを求める方法・ルールをしっかり認識しておくことが大事だと感じました。

帰路、竜巻で家屋全体が壊滅的な被害を受けた地域や、水上では国内最大規模の太陽光発電施設の被災現場にも立ち寄りました。東日本大震災発生後に訪れた仙台市若林区もまったく同様でしたが、我が目を疑い、言葉を失いました。人間では太刀打ちできない自然の猛威、その恐ろしさをまじまじと見せつけられました。

この経験を日頃の備えや、実際に被災しそうな時、被災した時に活かすことが大事です。個人レベルのみならず、隣近所、自治会、自治体、広域の各レベルで実際に役立つ備えとは何かを真剣に考え、実行していかなければなりません。

この翌週の千葉県長柄町での活動についても、別途ご報告します。今回はこのあたりまでとさせていただきます。