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なぜ上勝町
先月、徳島県は上勝町に行ってまいりました。徳島市内から車で40~50分、総面積約110㎢のうち約90%が山林、人口約1,400人、高齢化率52%の町です。
目的は、日本初の「ゼロ・ウェイスト宣言のまち」(2003年)と、シニア世代の生きがいとなっている第3セクターによる「葉っぱビジネス」をこの目で見ることです。
また、町民と町職員によって構成されたSGDs推進委員会が”町のありたい姿に向けた具体的なプロジェクト案”を町長に発表する場に立ち会う幸運にも恵まれました。
町によるゴミ収集がないってどういうこと?(高齢者のみ2か月に1度あり)、リサイクル率80%はどうやったら達成するのか? 大学院の授業でも度々採り上げられていたこともあり、一度行ってみたいと思っていました。
「葉っぱビジネス いろどり」に関しても、高齢のおばあちゃんがスマホ片手に一日数万円も稼ぐ? にわかには信じ難く、頭にイメージすることすら難しい世界を覗いてみたいとの思いでした。
そして、横石社長の著書『そうだ、葉っぱを売ろう』を拝読して、その思いが一層強まっていました。ポケットマネーで高級料亭を訪れ、現場を学び、実際の商売に結びつけるセンスと、何度断られても諦めない営業マンとしての粘り強さ、そして地域住民の信頼と信用を得て、地域に骨を埋める生き方に強い感銘を受けたからです。
枝廣淳子氏
とは言え、徳島県は近くはなく、自身もそこまで時間的に余裕のない日々。義母が徳島生まれのため、またいつか行く機会のついでに、といった程度に考えていました。
そんな矢先、facebookにて、フォローしていた枝廣淳子氏が「ゼロ・ウェイストのまち 上勝町~SDGs推進コーディネーターと体感する2日間の旅」を催行するとの情報をキャッチ。他でもない枝廣氏の主催、これはもう行くしかない! すかさず申し込みました。
枝廣氏は、全国各地のまちづくりに参画していますが、上勝町ではSDGs推進委員会に外部有識者として、コーディネーター役を務めています。
地方創生・地域経済の再生において“地域内経済循環”の考え方を重視しており、システム思考の有用性を説いています。いずれにも強い共感を覚え、その著書を読み漁りました。
同氏が提唱する“まちづくりのホップ・ステップ・ジャンプ“は非常に参考になる考え方で、開成町においても是非実行してみたいと考えています。
① ホップ: まず、未来の望ましいまちの姿=ビジョンを描く。
② ステップ:その姿からバックキャスティングして、様々な要素のつながりから現状の構造を理解し、望ましい好循環を描く。
③ ジャンプ: 描いた好循環を強めるプロジェクトを実行する。
因みに今回の旅には、関東、北陸、山陰方面から計16名が参加。まちづくりに携わっている方が多く、枝廣さんファン・信者歴の長い方々が少なからずおられました。いずれにせよ、貴重なご縁をいただけたことも有難い収穫でした。
お伝えしたいことは山ほどありますが、ゼロ・ウェイストの取り組みについて、次回以降お届けします。
また、折角の機会ということで、上勝町入りの前日に、兵庫県明石市の図書館も視察、上勝町のお隣でIT企業サテライトオフィスの進出が相次ぎ、この4月に「神山まるごと高専」が開校する神山町も見て回りました。
明石市の図書館については過日、当ブログにて視察記を投稿しました。神山町については割愛させていただきますが、中山間地のサテライトオフィスに付属する宿泊施設の満室状態を目の当たりにして(予約トライもできず)、山北町など神奈川県西部でも一定の需要は取り込めるのでは?との思いを新たにしました。
次回に続きます。
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先見と行動山神 ゆたか
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