先月、一般社団法人 日本シングルマザー支援協会の江成道子代表理事のお話をうかがいました。東洋大学大学院公民連携専攻の講座にて、テーマは「ひとり親支援とジェンダーマネジメント」でした。恥ずかしながら、特段の予習なく臨んだところ、内容は予想とは異なるものでした。(ホームページはこちらから

<(一社)日本シングルマザー支援協会とは?>
2013年設立。シングルマザーの支援を通して、企業や行政との連携の中で支援とビジネスの融合を目指して活動する法人。パートナー企業230社、会員数8,500名。

<江成代表理事とは>
保険外交員から独立。フォーブスジャパン“新しいイノベーション!日本の担い手99選”に選出。2度の離婚を経験。5人の娘さんの母。

<ひとり親のイメージとは?>
さて、お話の内容ですが、まず『ひとり親と聞いて、どのようなイメージを持っていますか?』との問いが投げかけられました。答えは概ね「貧困、かわいそう、大変」といったものでした。

実際のデータで説明いただいたところ、収入が低いこと(*1)や非正規雇用の比率が高いことなど、そのイメージ自体に間違いはありませんでした。
(*1)母子世帯 2015年: 平均年収243万円、平均就労年収200万円、非正規雇用比率44%

<女性の経済力>
ここから先が普通の?セミナー等とは異なりました。シングルマザーの真の課題は“収入が低いこと”、“孤独であること”とし、“所得を倍増させたい。働く環境を整える必要がある”との目標を掲げられました。

そして、“施し支援”から脱却し、”自立支援“に移行する必要性を強く訴えられました。具体的には、現行の児童扶養手当や子ども食堂などではなく、人材育成や意識改革、年収アップを伴う就職の支援、仕事の定着の支援などの方が重要との意見でした。

やや厳しい言い方にも聞こえましたが、施し支援は時代遅れ、それらが提供されているうちは”してもらうことに慣れてしまい、意識が変わらない“とし、主婦脳的女性から抜け出し、世帯主脳的女性となり、企業など組織の戦略となり、定着するよう努力する必要がある、それが真の働き方改革であるとしました。

<シングルマザーの経済的自立>
会員に対しては、まずはヒアリングとカウンセリングを通してマインドの向上を図り、職種としては事務職ではなく、“営業職”を強く推奨する方針でした。年収が倍増した例をいくつかご紹介いただき、責任のある仕事へのチャレンジの重要性を繰り返し説かれました。

<自治体との協定>
現在8つの市と協定が交わされていますが、その内容はアウトリーチ型の家庭訪問相談事業の受託、企業支援、セミナー・相談会の実施など様々でした。まだ政令指定都市が中心ですが、小規模自治体とも締結間近の事例があるとのことでした。ただ、小規模自治体は職員数や組織の規模が小さいためか、概して“シングルマザーの課題=生活困窮者の課題”とくくられ、“自立支援”の視点が乏しいとの見解でした。

<感想>
“施し支援”とはなかなか強烈な表現ですが、江成代表の真意がそこに凝縮されています。

シングルマザーの方々にもそれぞれ個別の事情がおありだと思いますが、それこそ年収倍増を目指す方々に対して、組織として、個人としてできることはあるかと思います。

今回は、現物支援で助けてあげることが大事との思いに支配されておった自分に気づかされ、このような視点に出会えたことはとても有難かったです。

#聞きます #やります #やり遂げます
先見と行動
山神 ゆたか
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