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正月恒例の箱根駅伝。98回を数える歴史ある大会。テレビ中継が始まって以降、注目度と人気が明らかに増した感じです。以前、『日本人は駅伝好き』のタイトルで投稿させていただきましたが(https://yamagamiyutaka.com/archives/2119)、私もご多分に漏れず大好きです。メディアがドラマ仕立てで様々なストーリーを報じてくださる影響も否定しませんが、小学生や中学生が参加する町内の駅伝でも十分ドラマや感動があります。

言ってしまえば、“走る”というすべてのスポーツの基本となる極めて単純な運動の速さを競うもの。どこがそんなに面白いのか?まずは憧れです。自分には到底出せない速さで駆け抜けられることに素直に憧れますし、うらやましいです。駅伝には、タスキを繋ぐというチームスポーツの要素が加わることで、個人スポーツにはない支え合いや助け合いがこれまた興味をそそり、感動してしまいます。

そして、長距離走の場合は、人生になぞらえて、苦しさを乗り越えた先に達成感や満足感があります。その姿を応援したくなり、つい感情移入してしまいます。私も今や10㎞を走るので精一杯ですが、先日の丹沢湖マラソンでも、5~7㎞あたりが一番きつかったですが、ここを乗り越えればきっといいことがある!自分に負けてはいけない!諦めたら悔いが残る!と自らを鼓舞し続けました。そしてゴールした時はヘトヘトでも、あの達成感はやめられません。箱根駅伝を小田原で応援する際には、あえて中継所でタスキを受けた直後ではなく、中継所の手前の上り坂=一番苦しいところでするようにしてます。

今大会一番の感動は?

今回一番感動したのは初出場・駿河台大学の今井選手です。予選会のテレビ放映を見た際に、“中学の体育教師を休職して、箱根駅伝に挑戦!”という異色のランナーの存在を知りました。そして、見事に初めての予選突破、本選でも10人の枠に選ばれるという快挙を成し遂げました。

しかも、生徒指導で壁にぶち当たり悩んでいたところに、同大徳本監督に心理学を学ぶことを勧められたことがきっかけで心理学部に編入学した、心理学と箱根はセットだったとのことにダブルで感銘を受けました。ふたつのチャレンジに果敢に挑む志の高さと向上心は本当に素晴らしいと思います。

結果は区間最下位、チームも往路最下位でしたが、今井さんはその姿を我々の記憶に焼き付け、チームは歴史にその名を刻みました。今井さんのラストスパートの本当に懸命の走りに、思わずうるっときました。今井さんは卒業後、教師の職に戻られると思いますが、悔いを残さない生き方を実践するチャレンジャーとして、素敵な先生であり続けると確信してます。

燃え尽き症候群?

元旦に開催された通称“ニューイヤー駅伝“、実業団駅伝を(一部)テレビ観戦しました。特段ひいきのチームはなく、まさに”観戦“でしたが、最終区の上位3チームがどこが勝っても初優勝との展開に、いずれのチームもしのぎを削って頑張っているんだなぁ、とあらためて感じました。

結果的にHONDAが勝ちましたが、キャプテンの設楽選手を起用せず、23歳以下でメンバーを固めるというリスクを負った覚悟の決断、首脳陣には恐れ入りました。箱根では、青山学院の原監督もやってくれました、山登りを含むふたりの1年生の活躍、選手起用がズバリ!でした。

ニューイヤー駅伝で印象に残ったのが、ふたりのオリンピックマラソン代表がよいパフォーマンスを発揮できなかったことです。富士通の中村選手とトヨタの服部選手です。解説によれば、“オリンピック代表選ばれてから、1年間の延期を含めて、調整の期間が長引いたことなどで今回はピークを合わせられなかったのでは”とのことでした。

延期の間、開催の是非・賛否などで世間も騒がしくなり、選手にも心労が募ったものと思います。そして、私が個人的に感じたのは一種の燃え尽き症候群ではないかということです。もちろん、同情の意を込めてです。大きな目標を達成された後、モチベーションを維持したり、向上させることがいかに難しいかということです。逆に言えば、体操の内村航平選手や柔道の野村忠宏選手のように連覇・連勝できる選手は殊更賞賛されるべきだと思います。

オリンピック選手と比較するのは甚だおこがましい話ですが、私も大学まで野球を続けて、自身としては満足できる域に達したことで、就職後プレイした銀行リーグ(準硬式野球)では、正直なところ、あまり楽しめませんでした。もう勝ち負けにこだわった野球はやりたくない、と感じてました。時折、それが態度に出てしまったか?先輩から厳しい叱責を受けたこともあります。

中村選手や服部選手は、今回の結果を受け、すでにリベンジに向けて燃えていると思います。来年の奮起を期待してます。


#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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