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桜前線 北上中!いい季節です!一雨ごとに暖かくなりますね。
コロナ新規感染者数が再び増加。春休みシーズンで人出も増加することから、ある程度は想定された事態でしょう。感染予防対策を徹底し、withコロナで何とか乗り切っていきましょう。
さて、前回は、人口問題について、“減ることは悪いことか?”との視点で意見交換した話でした。今回は人口問題とも関連して、高齢化の話です。
人口が減ることは悪いことか?
自身の考えとしては、
・問題の本質は、減ること自体ではなく、社会の制度やインフラが右肩上がりの時代の感覚のまま、人口増加を前提にしていたり、ピーク時に合わせてしまったことにある。
・経済や社会保証制度を支える現役世代や、将来を担う子どもたちが減っていることこそが問題の核心である。
・現実的に人口減少によって県会議員の選挙区が合区となってしまった身としては、地域の声が届きにくくなったとの危機感は理屈抜きで強い。
・住み易さなどの視点では、人口が減ること自体は決して悪いことではない。ただ、福祉の充実やインフラ老朽化の問題が顕在化する中で、それらを維持するだけでも財源・税収の確保は不可欠であるとの視点では、やはり人口は減らない方がよい、と考えます。
現在の高齢化率は?
長寿社会における子どもや生産年齢人口の減少はすなわち高齢化率の上昇を意味します。現在、高齢化率はどの程度でしょうか?今月初めに公表された「令和3年版 高齢社会白書」(データは2020年10月1日時点のもの。リンクはこちらから)をチェックしてみました。
国全体では28.8%。総人口1億2,571万人に対して、65歳以上人口は3,619万人。
1980年の9.1%から約20%、2000年の17.4%から約10%も上昇しました。ただ、その上昇速度は今後、徐々に緩やかになり、高齢者の人口も減少に転じる2040~2045年頃には頭打ちとなる予測です。
神奈川県市町村の高齢化率
神奈川県の高齢化率は25.4%と全国平均を大きく下回っています。しかし、ご想像の通り、県西地区の市町のそれは平均を大きく上回っています。三浦市も40.1%と非常に高く、構図としては先日ご紹介した公示地価と似ています。高齢化率と地価は負の相関関係にある、高齢化率が高いところほど、地価は下げる傾向にある、と言えそうです。
県西地区の中でも湯河原町と真鶴町が突出して高く、いずれも40%を超えています。開成町は26.1%と県西地区では最も低いですが、それでも県の平均よりは高いです。
群馬県南牧村の取り組み
全国で最も高齢化率が高いのは、特殊な環境にある福島県飯館村を除くと、群馬県南牧村(なんもくむら。人口 約1,600人)です、60.49%。2021/9時点では、66.22%までさらに上昇しています。
先ほどの人口減少問題との関連で言うと、南牧村は若者世代の定住人口を増やす方針を堅持しています。小中学校での“教育”、特に“ICT教育”に力を入れて、魅力発信に努めています。ひとつのやり方として、取り組む意義が十分にあると思います。
教職、校長、県教育委員会指導主事などを歴任後、文科省教育ICTアドバイザーを務める平井聡一郎氏が村の教育CIO(Chief Information Officer)に就任。
小学校児童数15名、中学校生徒数10名の小規模校ですが、月1回の授業参観と研修を重ね、“少人数のメリットを生かして、学ぶ力や生きる力の向上”や“ICTを効果的に活用して、個別最適な学びにつなげること”などに取り組み中です。
自然環境に恵まれた中で、先進的な取り組みを実践していることや、小規模であることの強味を訴えることで、子育て世代と子どもたちの転入を推進する狙いです。
県西地区の状況は、同じ神奈川県に属してはいるものの、横浜や川崎、湘南地区とは著しく異なります。より強い危機感を持って、一体となって事に当たることが大事です。
南牧村のように、”教育”はひとつの重要ポイントとなります。まずは都会にはない“自然環境に恵まれていること”の強みを活かしつつ、南牧村とは異なり”都心へのアクセスが良いこと”の強みも掛け合わせた魅力発信が効果的だと考えます。
具体的には、自然の中での保育・教育(もりの保育園、幼稚園)や高崎市のくらぶち英語村のような山村留学などが現実的に有力な策だと考えます。
#聞きます #やります #やり遂げます
先見と行動山神 ゆたか
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