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ウクライナ、停戦交渉を再開。期待はあるも、隔たりが大きい上、ロシアがこの間も攻撃を止めないことなどから、難航か。いったん落ち着いたように見えるエネルギー市場や株式市場も、再び有難くない方向への動きが活発化する恐れがありそう。

さて、“心と行動”の関係性のようなものに興味がある話 その2です。55年間生きてきて、今でもほぼ常に心に留めている“心理学的なもの”3つのうちふたつ目です。

2.やる気を失うときとは?

ドイツ銀行に勤務していた30歳代半ば、有難いことに非常に忙しい日々を過ごしていました。ただ、どこか虚しさのようなものを感じるようになりました。“金融業”というものがどれだけ世の中の役にたっているのか?実感できずにいたからに他なりません。

そこで、“仕事以外に何かやろう”と思い立ち、オフィスの近くにあった上智大学の社会人向け夜間講座で“心理学”を受講することとしました。

セブンイレブンまではいきませんが、7時から7時までみっちり働いた後で、睡魔に負けたことの方が多かったと記憶しています。それでも、そこで得た貴重な教えのひとつが“人がやる気を失うときとは?”です。

通常、”心理学”ときて、”やる気”と言えば、如何にしてやる気を出すか?、やる気を起こさせるか?の方だと思いますが、これは逆のケースでした。故に興味を覚えたのかもしれません。

歴史的に著名な学者の言ったことなのか、教授の持論なのかは忘れましたが、曰く“人がやる気をなくすのは、まず、一生懸命努力したけど、結果が出なかったとき”。これは“そりゃそうでしょ”といった当たり前とも思えること

そして、もうひとつが、“努力しなかったけど、結果が出たとき”。おぉぉぉ!物事をそのような角度で見たことがなかった私には衝撃でした。“努力したけど結果が出なかったとき”の逆のことで、一見単純ですが、滅茶苦茶奥が深く、真実をついていると感じました。

厳密に言うと、”やる気をなくす”ではなく、”努力しなくなる””働かなくなる”と言った方がイメージに近いです。いずれにせよ、そういう教えでした。

以来、努力したが結果が伴わなかったときはいったん普通に落ち込み、やる気喪失の状態を受け入れるようになりました。無理して、敢えて自らを鼓舞したりせず、“やる気がなくなるのは当たり前”と考え、焦らず次のことを考えるように努めました。

逆に、大した努力もしないのに結果が出てしまった時は、“世の中楽勝じゃん”などと慢心することなく、“お陰様”の気持ちを忘れないように努めるようにしました。職場の同僚を見ても、棚ぼたみたいな実績が転がり込んできた場合、それ以降の働き方を見れば、その後の成長度合いもおおよそ予測できるようになりました

組織のマネジメント上も、メンバーにやる気を起こさせ、持続させるための試みがなされていると思います。この論理に従うと、メンバーがやる気を喪失しないためには、努力している人には、何とか目標を達成できるようにサポートし、努力をしない人に安易に手柄を分け与えるべきではない、ということになるでしょう。

三つめは、ご存知の方も多いと思いますが、マズローの欲求5段階説です。次回に続きます。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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