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“心と行動”の関係性のようなものに興味がある話 その3です。55年間生きてきて、今でもほぼ常に心に留めている“心理学的なもの”3つ目です。
3.マズローの欲求5段階説
ご存知の方も多いと思いますが、別名“自己実現理論”とも呼ばれるものです。これも上智大学の夜間講座で初めて出会い、今日も常に意識しています。
マズロー(米国人男性。1908~1970)は“人間の欲求には以下の5段階がある”としました。
①生理的欲求:生命を維持するための本能的な欲求。食事、睡眠、水、空気、性など。
②安全の欲求:安全、安定、健康、保護、秩序、不安・恐怖からの自由などを求める欲求。
③社会的欲求と愛の欲求:社会に必要とされること、社会的役割があること、どこかに所属していること、愛、優しさ、共同などに対する欲求。
④承認・自尊の欲求:集団から評価され、尊重、尊敬、承認されることへの欲求。
⑤自己実現の欲求:自分の能力や可能性を最大限に発揮すること、自己の可能性への気づきなどへの欲求。
①~④は欲求が満たされないときに発動し、欲求不満が解消されると行動が終わるとされます。一方、⑤は欲求が満たされることで終わるわけではなく、さらなるプラスを求め続け、発展して展開するとされます。
この説に出会った時もかなりのショックを受けました。“ヒト”を客観的に分析し、その“欲求”を段階に分ける発想自体が驚くとともに、とても的を射た理論であると感動しました。
②⇔③⇔④を行ったり来たり ⇒ ⑤へ
以降、常に、自分は今どの段階にいるのだろうか?を自問しながら生きてきました。当時は、図らずも初めての転職をした後、3年間のお上りさん生活を経て、仕事は軌道に乗っていたものの、将来を見通せるほどの余裕もない時期で、段階としては②⇔③⇔④を行ったり来たりしていたような気がします。
その後、40歳代半ばに⑤に到達したことを自覚し(そもそもすべてが自己基準の自己判断によるものだと理解していますが)、50歳でとにかくサラリーマン生活にピリオドを打つことを勝手に決めました。
この説に関しては、学会では、科学的根拠や実証結果の乏しさや、西洋的な価値基準であるとの批判があるようです。学者には様々な意見があると思いますが、受け入れるも受け入れないも決めるのは我々一般の個人です。時代にそぐわなくなっている可能性はあるかもしれないことには一応留意していますが、残りの人生も恐らくは信者のままだと思います。
最後に、マズローは晩年、この5段階の階層の上に“自己超越”の段階があることを発表しました。そして、“このレベルに達している人は全体の2%“となぜか割合まで算出しました。その詳細は割愛しますが、目標に掲げられるほど容易いレベルではありませんが、気づいたらこの段階にいた、なんて人生を送れたら思い残すことなく、大長寺のお世話になれると思います。
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先見と行動山神 ゆたか
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