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南足柄市大口のお祭り

5月5日は端午の節句。古来日本でも中国でも、奇数は縁起が良いとされ、それが重なる1月1日、3月3日、5月5日、7月7日などにお祝い行事がある、とされています。

ゴールデンウィーク中でもあり、全国各地で様々な行事が開催されますが、私にとっては、“5月5日 = 南足柄市大口のお祭り(福澤諭吉先生にちなんだ福澤神社の例祭)”です!


子どもの頃は、約4㎞の道のりをものともせず自転車で必ず出かけました。金魚すくいや亀すくいの思い出もありますが、大口のお祭りと言えば“植木”と“ひよこ”のイメージが強かったです。謂れはあるのでしょうが、今にして思えば、一風変わった風情のお祭りだったのかも知れません。

その後、酒匂川や私の出身中学の名前の由来である“文命堤“の歴史を学ぶ中で、”昔、大口で競馬が行われていたこと”を知りました。大正時代の初め、農耕や土石運搬のためにたくさんの馬が使われており、それぞれが保有する馬の自慢話の応酬が高じて“競馬”が行われるようになったそうです。

足柄の歴史再発見クラブ『富士山と酒匂川』より

この競馬も5月5日のお祭りに合わせて行われるようになったとのこと。馬にまつわる“端午”の節句、最適な日です!午年生まれ私が大口のお祭りに惹かれたのもむべなるかな?!と言ったところでしょう。

『開成町の年中行事』

話は変わって、先日、知人から『開成町の年中行事』という冊子をお借りしました(発行:2018年、開成町教育総務課)。開成町の歴史や風習を勉強せぇ、という思し召しでしょう。通読しましたが、知らないこともたくさんあり、とても良い学びとなりました。

執筆・編集は開成町文化財保護委員会の方々で、委員長は私と同じ自治会にお住まいだった井上東亜先生でした。当時の光景が思い描けるような記述もあり、つい読みふけってしまいました。大口競馬の話もしっかり掲載されていました。

恥ずかしながら、初めて知りました・・・。

・昭和に入ってから、小学生は元旦に登校して「1月1日」の歌を歌っていた。

・1月8日、「悪魔っ払い」の行事が行われていた。小中学生が夜、各戸の座敷に上がりこみ、『舞~い込んだ 舞い込んだ 福~の神が舞い込んだ あくまっぱらい あくまっぱらい あくまっぱらい』というかけ声(呪文)とともに、はたきをかけまくる、というもの。ちょっとナマハゲに似てますね。

・「種がゆ」という風習。前年の秋にとっておいた“わせ、なかて、おくて”3種類のもみ種を、別々のむしろに広げ、鳥が最も多く食べたもみ種をその年に使うもみ種に決めるもの。鳥頼み?!まったく知りませんでした。

・どんど焼きの場所はむかしの馬捨場が多かったこと。上延沢の大畑西河原庭の開催場所もそうだったとのことです。馬頭観音もお近くにあったりするのでしょうか。

・いつの時代までそうだったのかは不明ですが、堰浚いや堰堀りなどの協同作業に参加しない家は“ぶっこみ”と呼ばれる“出不足料”を払っていた。村八分にならないためもあったのでしょうが、労力かお金のいずれかを提供すればよいという考え方だったのでしょうか。もう少し詳しく知りたくなりました。

生まれ育った町の歴史を知ること、学ぶことは大事であると再認識しました。

最後に、開成町阿波おどりの歴史に関する記述において、私の父・輝のことにも触れていただきましたことに心より感謝いたします。ありがとうございます。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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