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開成町において、半分は共用開始も、残り半分が未着手の都市計画道路“山北開成小田原線”について、“地域要望”を受けた県は、開成町並びにこの山北開成小田原線をどのように位置付けているのでしょうか?

「かながわ都市マスタープラン(2021年3月改定版)」の内容を再確認してみます。

「かながわ都市マスタープラン」

「かながわ都市マスタープラン」とは?神奈川県県土整備局都市部都市計画課が発行されている説明冊子によれば、その目的は“2040年代前半を展望した神奈川の県土・都市像を都市づくりの分野から描き、土地利用、社会資本整備、市街地整備を総合的かつ計画的に推進すること”とあります。

総合計画「かながわグランドデザイン」の個別計画と位置付けられ「神奈川県土地利用基本計画」の実現に向けた指針です。

1986年に策定された後、不定期に改定・改訂され、2021年3月に、現行の最新版に更新されました。(県HPへのリンクはこちらから)

開成町をどう位置付け?

ここで定められている県西都市圏域(2市8町)の都市づくりの目標に照らすと、都市計画道路“山北開成小田原線”は正にその方針に合致し、目標達成のために不可欠な道路であると言えます。

具体的には、まず、県西都市圏域に関しては、
・“基本方向”の“自立と連携の方向性”において、“小田原駅周辺を広域拠点と位置づけ、開成駅周辺を地域の拠点のひとつに位置付けています。

・その上で、小田原のゲート機能を活かし、都市圏域内での多様な交流連携を支え、富士・箱根・伊豆の広域的な回遊性を創りだすために、酒匂川の東軸と西軸の整備と機能強化を図る、としています。

・また、県内の広域連携の軸がいくつか設定されており、県西地域に関わるものとしては“横浜足柄連携軸”と“相模湾連携軸”が東西に設定されています。経済や観光、防災などに関してネットワークを形成し、交流連携することで相乗効果を狙う構想です。

そして、これら東西のふたつの連携軸を南北方向で繋ぎ、山梨県や静岡県などとも交流連携を図らんとするのが他ならぬ“酒匂連携軸”=“山北開成小田原線”です。

東西2本の連携軸を有機的に繋げることによって、南北軸の効果がより強く発揮されることが意図されています。イメージ的には、東名高速や国道246号線の軸と、国道1号線や134号線の軸の間を上手く結ぶことによって、経済波及効果などが強まることが期待される、と理解します。

まとめとして

要は、神奈川県としても、2040年に向けた都市づくりにおいて、酒匂川の東側を南北に貫く幹線道路、具体的には酒匂川右岸において小田原市と開成町、さらには山北町を結ぶ道路が必要であると考えています。(”今のところ”とした方がいいのかもしれませんが・・・)

開成町においては、駅前通り線が着工直前のタイミングであり、財政面や職員のマンパワーなどの制約によって、この都市計画道路事業を推し進めるのは容易な作業ではないでしょう。

しかしながら、人口が引き続き増加中の好環境にあるうちに、小田急の急行が停まる開成駅周辺の機能を一層拡充し、基盤整備によって南北の利便性を向上させ、交流連携が活発化することで名実ともに足柄の中心としての地位を確立すべきだと考えます。

簡単な事業でないことは明らかですが、その分やりがいもあると言えます。是非とも汗かかせていただきたいです。

瀬戸屋敷

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先見と行動

山神 ゆたか

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