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米テキサス州の小学校での銃乱射、またも痛ましい事故がおきてしまいました。小学生が18名も亡くなってしまうなんて、言葉がありません。
観光地の魅力ランキングで日本が初めて1位に!治安の良さも一因。
さて、1冊の本を読みました。過去10年間に、人口も税収も増えたある自治体の政策・事業内容やその効果を検証・分析したものです。
その町は、決して恵まれた環境にあったわけではなく、著者は“あくまでも取り組みの成果”であると高く評価しています。私も、人口8千人の町でここまでできるのか?!という驚きとともに感動してしまいました。
北海道東川町
その自治体とは北海道“東川町“です。
各種セミナー等でお名前は頻繁に登場していましたが、詳しいところは今回初めて知ることが多かったです。訪れたことのない町で具体的な絵が頭に描けずにおりますが、とにかくすごい町が実在することに勇気が湧いてきました。
本のタイトルは、「攻める自治体“東川町”~地域活性化の実践モデル~」(2022年4月1日発行)。著者は、中村稔彦氏(長野県立大学准教授)です。
著者の意図は、“地域活性化に関する研究・書籍は数多いが、ほとんどが事例紹介にとどまっている。政策や取り組みがいかに地域住民の意識や地域経済、財政にインパクトを与えたのか? 実現可能性(財源等)や持続可能性(維持管理費等)があるのか?等を考察することで、全国で地域活性化に取り組んでいる行政担当者の真の参考書になること”でした。
地域活性化の最高の実践モデル
結果的に、その最高の実践モデルが東川町であったわけです。東川町にたどり着くまでの経過は、
①直近10年間で、人口と地方税収がいずれも5%以上増加した52自治体をピックアップし、電話でヒアリングを実施。
②39自治体は、“首都圏や大都市、中核市の周辺市町であり、それぞれの施行主体によって土地区画整理事業と宅地造成を実施し、ベッドタウン化した自治体”、
残りの13自治体は、“土地区画整理事業は行っているが、それ以外にも有効な政策や取り組みを実施し、その効果に因ると考えられる自治体”と分類。
③後者の13自治体に赴き、調査する中で、東川町が最高の実践モデルであると判断した、とのことです。
東川町の人口、税収推移
具体的な数字を確認すると、
人口: 2008年 7,727人 → 2017年 8,188人
地方税収: 2008年 8.3億円 → 2017年 8.9億円
確かに、それぞれ6%と8%増えました。その後、2020年にかけてもいずれも一段と増えています。
ちなみに開成町は?
人口: 2008年 15,123人 → 2017年 17,273人(→ 2020年 18,223人)
地方税収: 2008年 33.5億円 → 2017年 28.1億円(→ 2020年 29.1億円)
人口は14%も増えましたが、地方税収は、主に法人税の減少による減りました。前述の52の自治体には数えられませんでした。
東川町とは
・北海道の中央に位置、旭川市に隣接。旭川空港から7㎞。
・人口 8,437人(2021/1)。1950年に10,754人でピークに減少し続け、1993年に6,937人で底打ち。
・面積247㎢。70%が森林。
・“鉄道”、“国道”、“上水道”がない町
・ホームページはこちらから。
東川町の取り組みの特徴
さて、どのような取り組みをしてきたのでしょうか?
東川町の取り組みの特徴としては、本のタイトルの通り、
“かなり積極的! 自治体の規模比、事業規模が比較的大きいこと”、
“補助金を最大限活用していること”、
“多様な資金調達手段の確保に相当注力していること”、そして、
“独自性にも富んでいること”です。
そして、この町の最大の特色、最大の取り組みは「写真」です。
「写真の町」で町おこしを図り、大成功を収めています。なぜ「写真」だったのか、具体的に何をしたのかは次回お届けします。
開成町には一部上場の名門・大企業「富士フイルム」さんの研究所があります。見事が変貌を遂げ、フイルムの会社ではなくなりましたが、我が町も、富士フイルムさんの町として、何かできることがあるに違いありません。その視点も持ち合わせ、東川町の事業を見てみます。
#聞きます #やります #やり遂げます
先見と行動山神 ゆたか
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