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『生きるを楽しむ村』をスローガンに掲げ、先駆的な取り組みを実践している村、岡山県の西粟倉村です。このスローガンは2018年に打ち出されたもの、今で言う“Well-being”を先取りした格好です。
先日、東洋大院の講義にて、同村地方創生特任参事の上山氏のお話を伺う機会に恵まれました。同村は人口約1,400人、面積約58㎢の93%を森林が占めます。
自立の道を選択
同村は平成の大合併に際し、村民アンケート(回答率96.8%!)を実施、“No”が58%となったことから、自立の道を選択。以降、森林事業を中心に独自かつ先駆的な村づくりを展開、全国的にも注目される自治体です。
ベンチャー企業の増殖
私がこの村を初めて知ったのは4年前、“仮想通貨で資金を調達する体制を整えた全国初の自治体”との記事を見た時です。衝撃でした!どうやったら、村でそんな超先進的な偉業が成し遂げられるのか?興味が湧きました。
答えは“ベンチャー起業”にありました。2006年、移住者を本格的に募る中で、“起業家”を呼び込む方針を打ち出し、“100億円の企業誘致よりも1億円のベンチャー100社!”を掲げた取り組みが始まりました。
地場産業である林業・木工業で成功事例が出始め、その後も地域おこし協力隊を起業支援に特化させるなど一層注力、多様な業種で50社が起業、200人以上が移住、村の経済規模も8億円から21億円まで拡大しました。
さらに、2015年から“ローカルベンチャースクール”を毎年開校、起業家のチャレンジを応援し、同時に同村の定住人口増加と経済規模拡大に努めています。
独自策いろいろ
財政力は依然として非常に弱いですが(令和2年 財政力指数0.13)、購入型のみならずふるさと納税型などのクラウドファンディングの積極活用や、バイオマス発電や水力発電による売電収入(合計約1.4億円。税収に匹敵)など独自手法で財源確保を図っています。
森林の管理や木材販売においても、日本で初めて“信託スキーム”を導入するなど、先進的なチャレンジを行っています。
現在は、(株)ONE TABLEとの公民連携事業として、“宿泊交流施設”の開業に向けた準備を進めている最中です。
他にもCode for Japanの関代表理事が最高情報責任者(CIO)に就任するなど、民間と真の協働事業を実践中です。地域ポイントや西粟倉アプリ村民票など全国に先んじてデジタル化が進んでいます。
『合併しなくてよかった』
『合併しなくてよかった』、講義の中で最も印象に残った言葉です。質疑応答の際に真っ先に手を挙げて、その理由を問いました。
上山氏曰く、
『何事にもスピード感をもって対応できる』、
『独自の地域モデルをつくりやすい』、
『国や県が主導する同じようなまちづくりをするなら、合併する方が合理的』。
そして、まちづくりに関するコメントで、私自身が意を強くしたのは、
『民間の資金やノウハウを如何に使うかが行政の仕事』という言葉でした。
実際に村のために汗をかかれた方のお話には重みがあります。私も是非開成町ならではまちづくりにチャレンジしてみたいです。
#聞きます #やります #やり遂げます
先見と行動山神 ゆたか
お声をお寄せください
よろしくお願いいたします。
連絡先 :
090-1402-0005
yutaka@yamagamiyutaka.com
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