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3月議会の傍聴報告の最終回です。今回のテーマは“ブランド戦略”です。
「ブランド戦略の深耕、町の魅力発信について」茅沼隆文議員
茅沼議員からは、“イベントの中止が相次ぐ中で、町のブランド戦略の目的を再確認し、町の魅力を町内外へアピールすることがことさら肝要となっている”との主張の下、“町のイベント、ブランド創出事業と広報活動の今後について”質問がされました。
議員の問題意識としては、数値的なものを含め、事業の検証がなされていないこと、検証を今後に活かす過程が欠如していることへの懸念が強く表明されました。
答弁は、
・ブランド戦略の目的は定住人口を増やすため。
・今後のイベントは“量よりも質の向上”を目指す。あじさいも新品種や通りの命名など質を重視した工夫をこらす予定。
・郷弁や弥一芋などの販売量などの売上高・収穫高などは、農業センサスなどで判明している数値以外は把握していない。
(開成町ホームページ「開成町ブランドについて」はこちらから)
私の感想は、
・ブランド品の認定について、いくつかの課題があると感じています。まず、認定の基準について。基準は低めとし、町の“認定”のお墨付きで事業者の営業をサポート、トライ&エラーで商品の入れ替え等は柔軟に考えるのか?、多少厳しめとし認定されることの重み・価値を上げる方針なのか?
平成25年に制度が発足して以降、これまでに24品目が認定された後、今残っているのは17品目。30%が既に取り扱いなしということからして、現実的にはその敷居は高いとは言えなさそうです。
個人的には、基準は高くない方針で構わないと思います。ただ、これまでの実績を検証するとともに、今後の戦略を今一度整理する作業は必要かと思います。
そして、大事なのは、認定した後、町としてもその認定品の販売促進にできる限りの支援をすべきであるということです。必ずしも多額のお金をかけなくとも、町外への営業を活発化させることによって得られるものはまだまだあると信じます。ふるさと納税を最大限活用するスタンスも重要に相違ありません。
・イベントですが、“目的が定住人口を増やすこと“には概ね同意します。まずは関係人口を増やす過程を経て、知名度・認知度を上げ、最終的に開成町に住んでいただくことが狙いになります。相応の経費を投じているわけですから、その目的の達成に向けてPDCAを回しながら、継続した取り組みが必要となりましょう。
その目的達成のために大事な視点は?それは、“住民が楽しむこと、楽しめるものであること”です。関係人口(≒観光目的のお客様)や移住・定住者を増やすより前に、今住んでいる方々が住み続けたいとの思いに至るには、イベントに関わっていてもいなくても、楽しいと感じていただくことが大事です。
特に関わっている人は尚のことです。訪れる人々はもちろん自然やお花、おまつり自体を楽しみにいらっしゃるわけですが、“住民が楽しんでいること“が一番の魅力になるはずです。
イベントに参加・協力いただいている団体や個人から、負担感に関するお悩みを耳にすることが増えました。団体のメンバー減少や高齢化によるところもあろうかと思います。
イベントの中身も大事ですが、参加される団体のかかわり方も同様に大事です。特に若い世代をはじめ、できるだけ多くの住民に参加いただき、そして楽しんでいただけるよう、時にその関わり方や団体そのものあり方についてあらためて声を寄せ合う時期にきていると感じます。
#聞きます #やります #やり遂げます
先見と行動山神 ゆたか
お声をお寄せください
よろしくお願いいたします。
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