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関東地方はじめ各地方で過去最も早い梅雨明けとなり、各地で6月の最高気温を更新する異例の事態となっています。私も今週、町内をあいさつ回りさせていただく中で、連日、“危険な暑さ“を体感しております。

特に東京電力管内で電力需給のひっ迫が報じられており、節電が呼びかけられています。そして、今夏は平年よりも暑くなると予想されており、計画停電の可能性も指摘されています。

クールシェア

様々なものをシェアするシェアリング・エコノミーが拡大の一途にありますが、目下の異常気象を受け、涼しさをシェアする“クールシェア”の重要性があらためて問われています。

具体的には、家庭やオフィスなどでエアコンの使い方を見直し、涼しさを分かち合うことです。家庭内であれば、なるべく1部屋に集まる、公共施設を利用することで、1人あたりのエアコン使用量を減らす考え方です。

資源エネルギー庁のデータによれば、夏季1日あたりの家電製品別の消費電力割合では、エアコンが最高の約34%を占めています

夏季の14時時点に絞ってみると、実にその割合は58%に上るとのデータもあります。省エネにおけるエアコンの重要性はデータによって裏付けられています。

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトはこちらから。

公共施設におけるクールシェア

図書館

公共施設におけるクールシェアに関しては、図書館が真っ先に頭に浮かびます。図書館は唯一数が増えている公共施設であり、特に駅近など利便性の高いところに“分館”が増えているとされます。

近年は、本を借りるためばかりでなく、学習や仕事、会議やイベント、はたまたくつろぎの場として利用者が増えており、その需要は根強いです。よって、クールシェアの格好の対象たり得ます。

議場

さらにおもしろい取り組みをしている自治体があります。議場を児童・生徒に開放するものです。

兵庫県太子町では、2018年以降、夏休み期間中、午前9時~午後5時、議場(35席)を中学生以上に自習室として開放しています。同町の場合は、他の目的でも利用されており、クールシェアのみならず、公共施設の有効活用を実践している格好です。

栃木県矢板市では、通年で議場(24席)を開放しています!市役所開庁日で議会が開催されない平日(約230日)の午前8時30分~午後5時、中高生が利用できます。エアコンの利用が増える夏や冬に限定しておらず、市としても“学生の居場所つくり”を主目的としていますが、クールシェアに直結することは事実です。

”午後5時まで”ということで、平日は、庁舎に近い中学校もしくは高校の生徒しか使えないようにも思え、課題の残るところかもしれません。ただ、夏休みや冬休み期間中に利用できるだけでもメリットがあるでしょう。

行政サービスにおけるデジタル化、電子手続き化が推進され、今後、住民が庁舎を訪れる機会は全国的に自ずと減少する方向にあるでしょう。概して、市街中心部にあることが多いことから、自然体では庁舎周辺の人流は減り、活気は低下する恐れがあります。よって、省エネと同時に公共施設の有効活用の視点でも、このような取り組みは非常に有意義です。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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