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水際対策の緩和+円安もあり、全国の観光地でインバウンド復活の知らせが相次いでいます!コロナで落ち込んだ国内景気も挽回のとき、がんばろうニッポン!

第8波やインフルエンザとの同時流行への懸念も台頭していますが、”ウイズコロナ”の局面がようやく到来、この3年間の経験と教訓を活かして、乗り切っていきましょう。

さて、過日、東京都世田谷区の「砧公園」と府中市の「府中の森公園」まで足を運びました。”インクルーシブ公園・遊具“を見るためです。

前回は“共生社会“について私なりの思いや理解を述べさせていただきました。今回は、“遊び”や“遊具”の重要性について触れた後、視察報告を記させていただきます。

“遊び”の重要性

これまで、“遊びとは? 遊具とは?”について真剣に考えたことは、正直なところ、なかったような気がします。最終的な目的地である共生社会やインクルーシブ教育に到達するまでの道筋を考えると、インクルーシブ遊具・公園はとても大事なステップであると思われることから、“遊び”の位置付けや重要性を見つめ直す必要性を感じました。

“遊び”の重要性について、東京都の整備事業のガイドラインは以下の通りとしています。

「子どもは遊びを通して自らの限界に挑戦し、身体的、精神的、社会的な面などが成長するもの ; 集団の遊びの中での自分の役割を確認し、遊びを通して自らの創造性や主体性を向上させていく ; 遊びはすべての子どもの成長にとって必要不可欠なものである」

そして、“遊具”については、「冒険や挑戦、社会的な遊びの機会を提供し、子どもの遊びを促進させる ; 子どもが冒険や挑戦できる遊具は、子どもにとって魅力であり、成長に役立つ」としています。

そして、最も重要なことは、「こうした遊びや遊び場の重要性は、障がいがある、なしに関係なく、あらゆる子どもたちにとって同様である」ということです。

私にはまだ専門家らの請け売りしかできないようなところがあります。皆様からの忌憚のないご意見をいただき、自らも見て、聞いて、体験しながら引き続き学びを深めていきたいです。

以下に簡単ですが、視察の報告をさせていただきます。

砧公園

総面積39haという広大な公園。元々は1940年の都市計画決定された都市計画緑地。

・砧は30歳代に3年間住んだ町、子どもが1人から3人に増えた町、そして、この公園は息子が自転車を練習したところ。足を踏み入れたのはその時以来、とても懐かしい思いでした。

・その一角に、「みんなの広場」と名付けられたインクルーシブ公園はあります。
面積は約3,200㎡と十分に広く感じますが、それでも全体の1%以下。(参考:開成町みなみ中央公園 3,925㎡)

・東京都ではインクルーシブ遊具の選定における重要な視点として、①公平(だれもが同じように)、②簡単(容易に)、③安全(危険なく)、④機能(使い勝手よく)、⑤快適(気持ちよく)を挙げています。

・前述の視点の下で、敷地面積に余裕をもって配置できる9つの遊具(※1)が選ばれ、設置されました。いずれの遊具も、車椅子や歩行器に乗ったまま遊べるよう、通路が広く設計されています。地面もゴムチップなどで舗装され、クッション性があります。

※1:
・体を支える力が弱い子も乗れる背もたれやベルトのついたブランコ
・スロープが広く、緩やかな複合遊具
・鍵盤を押して音を出すタイプの楽器遊具
・4人以上で楽しめるシーソー
・車椅子からも移乗し易く、体幹の弱い子どもも乗れる背もたれがある回転遊具
・賑やかな場所が得意でない子が落ち着ける隠れ家的な切り株型のシェルターなど

・平日の午前中でしたが、近くのインターナショナル?保育園児のグループ(日本人の先生は英語で話していました)や親子連れでそこそこ賑わっていました(写真は利用されていないタイミングで撮りました)。都外から訪れる親子も結構いるようです。

・図書館探訪記ではありませんが、“こんなんあったらいいなぁ度”は10点満点です。先に言っちゃいますと、次にお伝えする府中の森公園も同様です。

府中の森公園

総面積17ha。砧公園の半分以下ですが、十分広大です。旧米軍府中基地の跡地の一部。

・ベンチでくつろぐ人、会話するシニア層、ランニングやウォーキングする人、昆虫を追いかける少年たち・・・まぁどこでも見かける光景ですが、ここには緑の広場にテントを張って何かしている人、大道芸人らしき人などちょっとした非日常がありました。

・また、バーベキューができる公園でした。スペースだけ貸して、用具一式は利用者が持ち込むスタイルのようでしたが、“あれもダメこれもダメ”が今どきの公園かと思い込んでいたら、違いました。勿論、ごみ箱はなく、ごみは持ち帰りでしたが、灰の残骸などは捨てられるなどユーザーフレンドリーでした。

因みに全72都立公園で、バーベキューは19もの公園で可でした。意外と緩いというか、住民の需要に応えているとの印象を受けました。

・「もり公園にじいろ広場」と称するインクルーシブ公園には12の遊具。それぞれに公募でつけられたニックネームがついていました。

砧公園になかった遊具としては、トランポリンがありました!しかもふたつも。
車椅子に乗ったまま遊べる高さの砂場(サンドテーブル)!なるほど、いいアイディアです。

・平日の午後、放課後の小学生もたくさん遊んでいました。ブランコは順番待ちで一番人気でした。この日は、車椅子を利用している人・子どもはおりませんでした。

以上、報告自体は簡単なものになってしまいましたが、“インクルーシブ”という何とも実態を捉え難いもののイメージ像がおぼろげながら描けるようになり、私自身にとってはとても有意義な視察でした。引き続き見て、聞いて、体験しながら学びを深め、実践に活かしていきたいです。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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