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過日、インクルーシブ公園・遊具を見るために東京都の「砧公園」と「府中の森公園」を訪れました。その報告は前日までにさせていただきましたが、インクルーシブとはまったく関係のないところで興味を覚えることがありました。
みんな電動自転車
それは、両公園とも、来園されていた親子はほぼ100%、電動(アシスト)自転車(以下“電動自転車”)を利用されていたことです。
勿論、開成町でも多くの方が利用されているのは目にしています。ただ、ほぼ100%とは?!(府中市では完全に100%!でした)。砧周辺は多少の高低差はありますが、起伏はそこまで激しくありません。府中市も北部は武蔵野丘陵になりますが、公園周辺は平たんだと思います。
東京では、恐らく地形に関係なく、電動自転車が当たり前になっている?!との印象を強く受けた次第です。
一部は、お子さんが2人乗れる”3人乗り用”でした。いずれにしても、後部座席には標準装備であるかの如く、レインカバーの付いたチャイルドシートが装着されていました。
相場は?
新品の2人乗り電動自転車の相場は6万円~13万円あたりです。3人乗り用はもう一段高くなります。これにチャイルドシートなどオプション代がかかります。
これら電動自転車、特に3人乗り用は、果たしてどのくらいの期間利用されるでしょうか?2人乗り用はお子さんが自分で自転車に乗れるようになった後も、チャイルドシートを外して、保護者の方々が利用し続ける可能性が高いと思います。
ただ、3人乗り用はどうでしょうか?子どもたちを乗せる必要がなくなると、前のシート(かご)は不要になるか、必要以上に大きなかごとなってしまいます。また、3人乗りに耐える造りで比較的頑丈なものにひとりで乗ることはアンバランスでもあります。
わが家が世田谷区砧に住んでいたときが正にその状態でした。当時(約20年前)、電動はまだ普及しておらず、足漕ぎの人力3人乗り自転車でしたが、年子の2人が大きくなり、親がひとりで乗ることしかなくなると、“3人用が必要だった期間は実は短かった“ことを実感しました。
費用対効果で見ると、償却期間のかなり早期に、その物自体が必要なくなり、割高な買い物だったことが判明するという経験をしました。
自転車の貸し出し事業
電動であるか否かに関係なく、3人乗り自転車が本当に必要な期間は短いにも関わらず、価格は2人自転車よりも高いです。
そこで、3人乗り自転車を自治体が貸し出す事業が有効だと思えるのですが、いかがでしょうか? 実際に茨城県古河市ですでに取り組んでいます。明治大学大学院のクラスメイトが自身で発案し、実現させたもので、真似してもよい許可を得ています(笑)
※古河市の事業内容はこちらから
必要な期間だけ借りた方が、特により高価な電動自転車の場合は、トータルでは安上がりになる可能性が高いと思います。また、メンテナンス等で町内の自転車屋さんをご利用いただくことで、地域内でお金も回ることにもなります。
また、2人乗りの電動自転車に関しても、一般的には、電動ではない自転車よりは高いです。よって、子どもを乗せるという理由だけで電動を選ぶ方には、同様のことが言えます。
必要とする期間だけ町から借りて賄い、お子さんを乗せる必要がなくなった後、より相場の安い電動ではない自転車を購入した方が、トータルコストは低く抑えられる可能性があります。開成町は平らなため、電動の需要は坂が多い町よりは弱いと思います。
以前、“自転車の町”を掲げていた開成町。健康増進のため、地球温暖化防止のため、自転車の利用は、今、あらためて強く推進されるべきものです。
物価高騰など生活環境が厳しくなる中での住民の生活支援の一環としても、この3人乗り自転車、そして電動自転車の貸し出し事業は取り組む意義が大きいと考えています。いかがでしょう?
#聞きます #やります #やり遂げます
先見と行動山神 ゆたか
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