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過日、講演会『始めよう、フレイル予防』(主催:開成町)に参加しました。講師はフレイル対策の第一人者であられる東大・飯島勝矢教授。

参加者を飽きさせず、引き寄せる話術、恐れ入りました。まず、質問コーナーで“笑い”を交えながら聴衆の心を掴み、ポイントを絞り繰り返すことで、参加者を納得させる。そして、参加者を気持ちよく、“ちょっとやってみようなか”と思わせる構成と語り口。さすがでした。

フレイルとは

フレイルとは英語Frality(虚弱・老衰)を語源とする造語。健康と要介護状態の中間の段階ですね。正しく対応すれば“健康に戻れる”という意味を込めるために、わざわざ造語にしたとのこと。

ちょっとややこしいですが、加齢により体力や気力が弱まり、要介護の方向に向かっていても、“戻すことが可能!であること”はとても大事なポイントですね。

『長寿』に与える要因は?

“フレイル予防“とはすなわち”健康長寿を伸ばすこと“を意味することになります。
”長寿“の要因は?遺伝要因が25%!これは理屈抜きですね。残りの75%は“自分で管理可能なもの”!要は“自分次第”であることを明確に指摘されていました。

その“自分で管理可能なもの”として5つ挙げられました。
① 食事(バランス、塩分など)
② 歯科口腔
③ 運動(身体運動と外出頻度)
④ メンタル(ストレス、気分≒笑い)
⑤ 社会性(生きがい、参加、貢献)

外出頻度や笑い、生きがいや貢献。やっぱり大事なんですね。説明に説得力がありました。
私の母は結構くだらないテレビ番組でかなり大笑いしています。長生きしますよというサインでしょうか。

フレイル予防の三本柱

“三本柱”。久々に聞いた感も。飯島教授は57歳、私と同年代。つい、巨人三本柱“江川、西本、定岡”が思い浮かんでしまいました。

冗談はさておき、フレイルには“栄養”、“運動”、そして“社会参加”の3つが揃って初めて予防できる、と繰り返し仰られました。内容は長寿の要因と同様ですが、ひとつでも欠けるとフレイルに陥る可能性が高まるという検証データも紹介されました。

三本柱をそれぞれ具体的に、
栄養
① 食事。タンパク質をとる、バランスよく、水分も十分に。
② 噛む力を維持するために歯科検診、オーラルフレイルを予防。

運動
① たっぷり歩く。なるべく階段を。
② ちょっとがんばって筋トレ。

・社会参加
① 前向きに社会参加を。お出かけの回数も増やそう。
② お友達と一緒にご飯を。

印象に残った言葉

フレイル予防のための話で印象に残った言葉がふたつ。

まず、『食事にしても、歩くにしても、誰かと一緒に!』ということ。例えば、食事であれば誰かと話すことで、ひとりだと味わえない楽しさがあったり、食欲が増したりするということでしょうか。気の合わない人同士だと、逆にストレスになる恐れもあるかもしれませんが、とにかくひとりではない方がよい、ということですね。

もうひとつは、『来年の今頃も続けていられそうなことを!』。無理すると結局続かないということもあるでしょう。また、“継続”が自信につながり、気分を前向きにさせるということだと理解しました。

※詳しくは、こちらの飯島教授のインタビュー記事こちらの厚労省広報誌をご参照ください。

今回はこのあたりまでとさせていただき、次回、全国で増加中の“フレイルサポーター”と開成町でも開催される“フレイルサポーター養成講座”について、そして“開成町民の寿命”についてお伝えします。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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