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過日、講演会『始めよう、フレイル予防』(開成町主催)に参加しました。講師はフレイル対策の第一人者であられる東大・飯島勝矢教授。

前回は“フレイル予防の三本柱”などについて書かせていただきました。今回は、飯島教授が主導し、全国で活動が活発化している“フレイルサポーター”と、若干話が逸れますが“開成町民の寿命”についてお伝えします。

フレイルサポーター

“フレイルサポーター“とは、講座を受講し、”フレイルチェック活動“の運営を行うボランティア”、と表現できそうです。現在、全国92の市区町村が活動を展開しています。

フレイルチェック”は、無料で簡単にでき、フレイルの兆候を確認するためのチェックです。
簡易チェックは、“指輪っかテスト”(ふくらはぎの一番太いところを指で囲むことで、筋肉量を把握するテスト)と“イレブンチェック”(栄養、運動、社会参加に関して計11項目でチェック)のふたつ。
簡易チェックの詳細はこちらから

さらに、測定機器も用いて、お口や運動、社会性、こころなどの健康状態をチェックする“総合チェック”があります。※総合チェックシートはこちらから

この3月、全国のフレイルサポーターの情報交換などを支援し、活動の活発化を図るために、“全国フレイルサポーター連絡会連合会”というNPO法人が設立されました。他ならぬ飯島教授が代表です。活動の一段の活性化が期待されます。

開成町でも

開成町でもフレイルサポーターの養成講座が開講されます。10月に3回予定されており、講義と実技が2時間ずつ。定員90名に対して、すでに80名ほどが申し込まれているとのこと。すごい積極性です!

因みに、この日の講演会の参加者の9割以上が女性でした。サポーター養成講座の申し込みも女性が大多数であることが見込まれます。“女性が元気な町・かいせい“と言えそうです。
全国のサポーターも、昨年時点で約7割が女性でしたが、開成町はそれをさらに凌いでいます!

開成町の女性の寿命

冒頭の町長あいさつで“開成町の女性の寿命は全国10位!”とのお言葉がありました。以前は確かに10位だったが、その後ランキング自体は落ちたはずだが・・・。

帰宅後、グーグルで“開成町 女性 寿命 10位”で検索してみました。すると、トップに出てきたのは私が約5年前に投稿したブログでした(笑) 。読み返してみると、2005年の開成町の女性の平均寿命は87.7歳で、県内1位、全国10位でした。

2015年のデータでは、平均寿命は女性87.9歳、男性82.1歳と伸びており、県下ではいずれも鎌倉市に次ぐ2位でしたが、全国では50位までには入っていませんでした。

それでも、立派な長寿の町です。フレイル予防の活動を活発化させ、できるだけ多くの方が町の活動に参加いただくなど、交流を促進しながら、一段と“健康長寿の町”を目指しましょう!

最後に、健康寿命について。平均寿命も大事ですが、より大事なのは健康寿命。神奈川県の数字を確認しました。
・健康寿命: 女性 74.63歳(全国平均74.79歳)、男性 72.30歳(同72.14歳)
・平均寿命: 女性 87.24歳(同87.01歳)、男性 81.32歳(同80.77歳)
・“平均寿命と健康寿命の差”: 女性 12.61年(同12.22年)、男性 9.02年(同8.63年)

よって、神奈川県は、平均寿命が男女ともに全国平均より長く、且つ、平均寿命と健康寿命の差も男女ともに全国平均より長い県となっています。数字は、健康寿命を伸ばすための取り組みを一層強化すべき、と語っています。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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