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いずれも藻谷浩介氏の言葉=訴えです。同氏は日本総研と日本政策投資銀行に籍を置くエコノミスト、自称「事実確認&構造把握業」。7月11日(月)、東洋大院に外部講師としてお越しいただき、1時間半の講義をいただきました。いやぁ強烈でした!背筋伸びまくりました。
『テキスト情報を鵜呑みするのはやめよう!』、『小学校の算数で事実を確認しよう!』、そして『解釈しよう!』との主張でした。
前回、コロナ関連の報道に関して、“感染者数ではなく、より重要な重傷者数をメインにすえるべきだが、世の空気が許さない”、“日本型組織は、事態の変化を随時確認し対応を変えることがとにかく苦手”との考えを述べられました。今回は、その続きとなります。
日本人は。。。
日本型組織が変化に対して対応を変えられない理由として、“空気”を挙げられましたが、では、なぜそういう“空気”になるのか?
・“日本人の9割以上は、不安を強く感じ、未来を悲観する傾向を、遺伝的に持つという”、結果的に、
・“日本人は、① 否定的な気分で話しがち、② うまくいっても成果を否定しがち、③ たまに反動で、過度の楽観に走る”、そして、
・“等身大の事実を認識できず、「8割卑屈、2割傲慢」で、ブレ続ける。“との見解でした。
あくまで同氏の個人的な見解ではあります。ただ、私自身、前回選挙後、これといった具体的にきっかけとなる出来事や根拠は乏しいのですが、同調圧力に代表される“日本人気質”に強い興味を覚えました。”日本人論”や”空気”で検索しまくりました😅
昔の村八分に象徴される、長いものに巻かれろ、出る杭は打たれるといった文化がいまだに残っているのが現実です。様々なものが“欧米化”し、“多様性”が受け入れられつつあるものの、根付いた考え方や文化、風潮はそう簡単には変わらない、というでしょう。
その意味で、同氏の見解(分析?)は、とても参考になります!なぜならこういう視点で論じる人が少ないか、メディアでは採り上げられないためか、意見自体が貴重に感じるからです。
日本のコロナ感染者数を世界と比較すると
”事実を確認して、解釈しよう!”のコーナーに戻ります。
今年上半期の、日本のコロナ感染者数は、人口あたりでみると、“OECD38か国の中で、トップクラスに軽微”でした。死亡率も約0.2%と低い部類でした。特に感染者数は”感覚”とは異なりました。
米国はワクチン接種率が低いため、死亡率が比較的高い。死亡率が突出して高いのは香港。中国製のワクチンが効かないためと考えられる、と解釈されていました。
中国のゼロコロナ政策はいずれ破綻する恐れあり、米国からワクチンを輸入する決断ができなければ、感染が爆発するリスクがある、との読みでした。
鎖国政策
“若干緩和されたものの、鎖国政策にこだわっているのは中国と日本だけ。日本の内需不振と訪日客拒否は世界からみれば心の病気“と痛烈に批判されました。
(私も以前こちらのブログで採り上げましたが)日本は今や“訪れたい国1位”。円安も追い風に絶好の稼ぎ時であり、円安のデメリットを相殺できるチャンス!だとは思います。
インバウンド復活は中国以外からになるのに、“団体だけ解禁”は“悪い冗談”と揶揄されました。
教育の視点から
まだまだ続くのですが、この辺で〆たいと思います。最後に、印象に残ったこと。
“日本のお受験エリートは常識の丸暗記が習慣”であるため、“現場と数字を自ら確認しそれを論理的に解釈する訓練ができていない”。結果として、“数字と矛盾する“常識”が社会のあらゆる分野に蔓延している“との指摘でした。
エリート云々は抜きにしても、日本人は概して変化へ素早い対応が苦手で、決断力が乏しいとされることの原因としては、核心をついているのかもしれません。文科省の掲げる“生きる力”とは、同氏が仰るような力を身につけることなのかもしれません。
私自身、事実に基づき考えることの重要性、さらには現場主義として実際に自分の目でみて、経験することの重要性を認識していたつもりでしたが、今回は兜を脱ぎます。
と言うと、同氏の指摘”① 否定的な気分で話しがち、② うまくいっても成果を否定しがち”に合致してしまうかもしれませんが😅、あらためて“テキスト情報をコピペすることなく、事実を確認し、自らしっかりと考え、行動していきます。
#聞きます #やります #やり遂げます
先見と行動山神 ゆたか
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