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9月4日(日) 自治会の防災訓練が3年ぶりに実施されました。関東大震災から99年、来年は節目の年で“防災・減災”に相当スポットライトがあたるものと推測されますが、大地震も水害も、そして富士山の噴火も、データ上はいつ発生してもおかしくない状態です。警戒を怠らずにいきたいです。

訓練内容は各自治会に委ねられたそうで、コロナ感染拡大防止のために、実質的に集まっただけで訓練のなかった自治会もあったようです。我が中家村自治会は、町内2番目の広さの中家村公園にて(約6,600㎡)、コロナ前と同様の充実したメニューでした。委ねられた各自治会の判断は尊重されてしかるべきでしょう、“自治”ですから。

訓練内容

どんな訓練をしたか?以下の通りですが、ほぼ例年通りです。
・負傷者搬送(福祉会館へ)
・要援護者受け入れ(福祉会館にて)
・情報伝達(無線にて火災発生の情報を伝達)
・指定避難所への避難(文命中学校)
・炊き出し(アルファ米カレー、ツナ玉子。防災団体“たんぽぽ”さん主導)
・井戸からの水搬送
・貯水槽からの飲料水確保(pHと塩素チェック)
・テント張り(仮設救護所)
・消火訓練(バケツリレー、消火器)
・消火栓訓練(特設第2分団が指導)
・応急担架作成(毛布+竹)
・トイレベンチ組み立て(公園内の地下に設置)
・土嚢、水土嚢作り
・発電機使用訓練

書き上げてみると凄い数になりました。自治会三役はじめ開催にご尽力いただいた方々、大変お疲れ様でした。私も自治会の災害救助支援隊の一員として、井戸からの水搬送と貯水槽からの飲料水確保のお手伝いをさせていただきました。

参加は自治会員だけ

3年ぶりの開催でしたが、自身が5年前に自治会副会長を仰せつかった時にも感じた課題を、今回あらためて認識しました。

まず、参加者は自治会に加入している人だけであること。組内で集合した際に安否確認を行いましたが、リストに載っているのは自治会加入者だけでした。。。

自治会に加入していなくても被災はしますし、避難もします。自治会に加入していない人を救済したり、逆に自治会に加入していない人が助けに回るケースも十分に想定されます。

今回はコロナ禍で訓練内容は自治会に任せられましたが、“町一斉の避難・防災訓練”であることから、自治会に加入しているか、いないかは本来関係ないことです。

確認できたところでは、パレットガーデン自治会は非会員を含めた全住民を対象に実施されたものの、他の自治会は私の住む中家村自治会と同様に、”自治会加入者のみが参加”というのが実態のようです。

制度疲労

要は、全住民が自治会に加入していることが前提のまま出来上がったものが、時の流れと時代の変化を受け、実態に合わなくなっているわけです。

例としては、ほとんどの男女が結婚する、結婚した女性は専業主婦、4月一括採用や年功序列などを前提とした制度や仕組みがいまだに残っていますが、多くがすでに実態に即さなくなっているのと同様です。制度疲労と表現できるでしょう。

自治会の加入率は自治会によりますが80%前後とされます。加入されない方は、今後長く開成町にとどまる可能性が低い方を除き、地域との強いつながり・しがらみに生きつらさを感じる傾向があるものと思われます。しかしながら、断絶が生じるのもお互いによろしくありません。

“ゆるやかなつながり”の下で、災害時にはすべての命を守るために、お互いに助け合う関係性は維持したいです。

防災訓練において、自治会未加入の20%の人々への対応を各自治会に委ねるのは無理があり、やはり町として何らかの対策を講じる必要があるでしょう。完璧な答えはないと思います。私も当然考えていきますが、皆様の声も是非お寄せください。

次回以降、災害発生時になぜ集まるのか?についてあらためて考えてみます。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

お声をお寄せください
よろしくお願いいたします。

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