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10月6日(木)、静岡市を訪れました。先日の台風15号(9月23日~24日)による洪水・浸水被害がどこでどのように起きたかをこの目で見るために。

前回は巴川の水害の歴史、今回の雨量や被害状況についてお伝えしました。今回は実際に目で見た感想等を述べさせていただきます。

現地を見て

・橋脚や橋の床版に流木やプラゴミ等々、上流から流れてきたものが引っ掛かっていました。川幅が一段と広く、鉄橋も格段に高い熊本県球磨川の橋の光景ほどショックではありませんでしたが、丸太が突き抜けていたことにはビックリしました。

当日、相当量の流木等が溜まり、押し上げられたものでしょうか?水流が鈍り、水を堰き止めてしまったものと推測されます。

開成町の場合も、酒匂川は川幅こそ巴川よりは広いものの、十文字橋や小田急の鉄橋は橋脚数が多いことから、今後、同様の事態に陥らないとも限りません。ハザードマップ上の浸水深の情報を踏まえながらも、特に橋周辺はさらなる警戒が必要であるとあらためて感じました。

・被災ごみが各所に積み上がっていました。応援に来られていた熊本市役所の職員さんに伺うと、概ね自治会単位でグランドや空き地に集積されているようでした。また、自治会の組単位くらいで設置されているごみ収集場にも畳や冷蔵庫などが置かれた状態でした。

前日、埠頭の空き地により広大な集積場が用意され、市では10月中に収集を完了させる方針とのことでした。

生活を再建するために、具体的には電気・ガス・水道など生活インフラの復旧が不可欠であることは言うまでもありません。ただ、それ以前に、当たり前のことですが、ごみの処理が復旧の第一歩であることを再認識しました。

長らく放置されると害虫の発生や悪臭なども懸念されます。その間は、グランドなどの目的使用もできなくなります。県や国、応援してくれる他の自治体との連携が極めて重要になります。

内水による浸水被害

巴川や安倍川の支川・支流で溢水が発生した現場も数か所見て回りました。純粋に許容量を超える雨量が降ったことに因るものがほとんどと感じましたが、大きな河川の合流地点付近では、流れが滞るバックウォーター現象も一因となったのではと推測しました。

開成町においても、酒匂川に流れ込む農業用水路の合流地点や、要定川に直角に合流する地点などは流れが滞る恐れがあると考えられます。内水においても、ハザードマップでの想定以上に、警戒を怠らないことが大事になります。

応援部隊

ごみ集積場では他の自治体からの応援部隊が活動されていました。名古屋市のごみ収集車を何台も見ました。熊本市の職員さんによれば、『公式な協定等はないが、熊本でも助けてもらったので』とのこと、レンタカーで駆けずり回っているご様子でした。“お互い様の精神”です。

開成町でもまずは“災害時相互応援協定”の締結が不可欠だと思います。同時に被災しない複数の自治体と交わすことにより、お互いに被災現場で助け合うと同時に、被災自治体の行政サービスが滞りなく提供できるようにするためです。

県や国主導の部分もあるでしょうが、スピード感に差があると思われることや、事前からの情報交換や交流により、備えを充実できる点等で意義があります。

以上、簡単ですが、報告とさせていただきます。明日は我が身、いざという時に“命を失わないため”、事前の備えを万全にすると同時に、被害想定をイメージできるようにするために、今後も視察を重ねたいと思います。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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