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10月7日(金)、オンラインセミナー「生産性とは何か~データから読み解く生産性」(主催:公益財団法人日本生産性本部)を視聴しました。

日本生産性本部が2017年に発表した調査に興味を覚えました。”日本と米国の両方に住んだことがある日本人並びに米国人を対象に、サービスの品質と価格を調査したもの”です。
※調査レポート「サービス品質の日米比較」はこちらから

調査結果の概要は

・サービスの品質に関しては、日本人、米国人ともに、”ほとんどの分野で日本が米国を上回る”と認識
日本人の回答では、宅急便やタクシー、地下鉄、コンビニエンスストアなどは“サービスの質は日本の方が15~20%高い”と回答していました。

・サービスの価格に関しては、日本の方が価格が低い“と回答したのは、28分野中、日本人は9分野で、米国人は15分野でした。

国民性や文化、為替相場の影響など、”価格”というものに対する考え方のギャップがあるでしょうが、品質は日本が上回っているにも関わらず、価格が低いと感じる分野がこれだけあるということは、日本では“品質が価格に十分に反映できていない”ことが示唆される結果と言えそうです。

2009年の調査では、18分野中17分野で”日本の価格が米国を上回っていた“ことを踏まえると、この間に日本の価格が相対的に安くなったことを伺えます。デフレが続き、失われた○○年などと称された期間であり、それがこの結果にも表れていると言えそうです。

顧客満足度が高くても・・・

また、顧客満足度と生産性の関係性のデータも示されました。
・生産性が高い企業群では、顧客満足度が高いほど、生産性も高くなる(≒収益性が高くなる)傾向が確認されました。

・ただ、一方で、生産性が低い企業群では、顧客満足度が高くても、生産性が高くなるわけではない、との結果が示されました。顧客満足度を上げるが目的化され、収益性につながっていない可能性があるとの指摘でした。

日本人からすれば“いいものをより安く”は有難いことこの上ないですが、賃金が増えない現実(※1)の一因はこのあたりにもあるのだろうと考えざるを得ません。

※1:内閣官房「賃金・人的資本に関するデータ集」はこちらから

1991年から2019年までの実質賃金の伸び率
日本 +5%、独・仏+34%、米国+41%、英国+48%

内閣官房「賃金・人的資本に関するデータ集」より

多くの方は日本に住んで、日本で働いています。米国に住むわけではないので、個人としては、国際比較にどれだけの意味があるか分かりませんが、日本での生活に豊かさを感じるためにも生産性の向上はとても大事であることは確かだと思います。

また、日本経済がより豊かになるために、国際的な人材獲得競争において、国としてはやはり国際的な比較は重要となります。

これら以外にも、人材育成への投資が国際比較で見ても絶対的に少ないこと、ICT化の必要性が高まっていることなど、事例をあげて説明いただきました。

次回の“バリアバリュー”についても、今後に活かせる学びがあることを楽しみにしています。

#聞きます #やります #やり遂げます

先見と行動

山神 ゆたか

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