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日本は世界で80位。サッカーのランキングではありません(ちなみに日本は24位)。さて?
11月27日、東京都立高校の入試において“英語のスピーキングテスト”が初めて実施されました。9月の都議会にて、立憲民主党より“来年度の合否判定の評価に加えないようにする条例案”が提出されるなど、物議を醸しておりましたが、特段のトラブルなく実施されたようです。
11月28日付け日経新聞によれば、「都の狙いは“使える英語力の育成”」、「これまでの試験は、“読む”と“書く”を偏重。受験産業も当然その分野に注力」、「文科省による高校3年生を対象とする調査でも“話す力”が極端に弱いこと“が明らかだった」とのことです。
そして、”80位”ですが、我が国の英語力のランキングです(2022年。スイス エドゥケーション・ファースト社による調査。英語を母国語する国以外の111か国・地域が対象)。低迷し続けており、子どもの頃の学びが実際には活かせていない現実がランキングに表れています。
”使える英語“
スピーキングテストの実施、私は大賛成です(政治的な話ではまったくありません。苦笑)。事前の周知や採点の公平性などに関して問題や懸念はあるのかもしれませんが、“学びが実際に使えるものであるために”、進むべき方向としては極めて正しいと思います。さすが東京都、何事においても最初は東京都、といった印象を新たにしました。
学校や入試での成績が良いことも大事かも知れませんが、一生を通して考えれば、実際に使えるようになること、すなわち“読む”、“書く”に加えて“聞く”、“話す”もバランスよく身に着けることが、より大事だと思います。
決して、留学するとか、海外や外資系企業で働きたいと願う子どもたちに限った話ではありません。これだけ国際化が進展した世の中です、“インバウンド需要”が我が国経済に及ぼす影響は非常に大きくなっており、生産年齢人口が減り続ける中で外国人労働者への依存はますます高まるに違いありません。より身近なところで語学力が求められらたり、語学力があった方が助かる場面が増えると予想します。
これは若干本末転倒な話ですが、80位/111国・地域ということは英語力が乏しい国です。そういう国だからこそ、英語はじめ語学力を身に着けることの価値が(他国よりも)より高いとも言えます。
自らの経験も踏まえて
私は自らの56年間の人生を振り返り、“英語をもっと勉強しておけばよかったぁ・・・。野球ばかりやってる場合でなかった・・・苦笑”と何度も思いました。
22歳で就職直後の英語テスト(BETA)。10ランク中、1~4までが合格のところ、私は7!同期120名のうち東大卒が1/3もいるような会社で、私への期待は体力方面にあったと自覚はしておりましたが、下から2番目はさすがにショックでした。
以前も書かせていただきましたが、業務上必要だったこともあり、その日から高田馬場の学生街にあった100回10万円=1回1時間1,000円の超格安英会話スクールに通い始めました。
予期せず外資系企業に転職した後も、ボスから『山神さんの英語ひどい。もっと勉強して!』と自分自身が一番分かっていることを、みんなの前で超ストレートに言われるなど、恥ずかしい思いを何度もしました。それでも、何とか外資系で20年間も生き抜くことはできましたが、“今まで何やってたんだろう?“と思うことしばしばでした。
そんな私の持論
そんな私の持論なんて聞いても仕方がないと思われるかも知れませんが、私は主な4技能の中でより重要なのは“聞く”と“読む”、特に“聞く”だと思ってます。なぜなら、高度な交渉のようなケースはさておき、日常生活やその延長程度であれば、書くと話すは自分のボキャブラリーの中で何とかなるからです。ただ、“聞く”はついていけなくなった時点で、その後のコミュニケーション自体が成り立たなくなる恐れがあるからです。
そしてもう1点、上達の近道は日本語が話せないネイティブスピーカー、もしくはネイティブでなくても外国人と接することだと思います。正に“使える英語”が何たるかを知ることの近道です。必ずしも、通じないことが一層の学びにつながるという効果だけではなく、これでも通じるんだ?!という新たな発見の連続が実際に使える英語につながる面もあるでしょう。
また、小学校から英語の授業がある時代になったので、杞憂かもしれませんが、外国人恐怖症の類がまだあるとすれば、外国人と接することが最短の克服法だと考えます。
話しは逸れてしまいましたが、“使える”語学力、今後ますます大事な世の中になるでしょう。
#聞きます #やります #やり遂げます
先見と行動山神 ゆたか
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